プロローグ
本日二度目です。
「運命は変えることができる」
ある冒険者がそんなことを言っているのを目にしたが、そんな綺麗事くそくらえだ。どうあがいたって運命は変えられない。
オレもかつて冒険者をしていた。
幼いころから冒険者に憧れて、15の時に家を飛び出して冒険者になったのが始まりだ。
はじめは冒険者ギルドのある街を目指した。
なぜかといえば冒険者ギルドで冒険者登録をする必要があったからだ。
冒険者登録をするときに自分の最も才能がある職業が登録されるのだが、オレは[戦士]の職業だった。
その後パーティーを組むために仲間を募集したが同じ駆け出しの3人が集まった。
名前は・・・
戦士の男がアトス
魔法使いの女がイルビア
盾使いの男がウスル
それから、オレたちはクエストをこなしてレベルを上げていった。しかし、本来レベルを上げることでステータスは上がっていくのだがオレのステータスは上がることがなかった。それからは地獄だった・・・。
3人の仲間からは見下され、ギルドでも他の冒険者から哀れな者として嫌がらせを受けた。
その後、オレは冒険者という夢を諦めるしかなく、家も無理やり飛び出してきて帰る場所もないので街から離れた小さな村で農民として暮らすことを決断した。
これがオレの運命だぜ?
変えられると思うわけないだろ・・・。