プロローグ 何の変哲もない謎の美少女ボクサー現る。
「さっきから黙って聞いてたけどあんた何様?」
と、俺様【柏木曇流】に言ってきたのは同じクラスの気の強そうな金髪ツインテールの女 【上山晴織】
「なに?いきなりてか誰?」
と知っているのにも関わらず知らないふりをして俺は返答した。
「あんたまだクラスメイトの顔すら覚えてないのっ!?」
「いやぁー俺の記憶上にはこんな美人いなかった気がするんだが?」
「っ////」
ちょろ、まず美人がいたら記憶に残るだろ。
「ま、まぁまだこの学校にきて20分しか経ってないから仕方ないわねっ!ってそんな事どーでもいいの!あんた何様なの?」
「だるっ」
事の発端は遡るほど20分前
俺はここ天涼高校に転校してきて新たな高校生活を送ろうとしていた。
「えーと柏木曇流です。趣味、特技などは特にありません1年間よろしくお願いします」
あまり人と関わりたくない為興味を持たれる挨拶などは避けいかにも陰キャが答えそうな地味な挨拶をしたなぜ関わりたくないかと言うと俺は昔から人の考えてることが大体分かってしまうというなんとも言えない地味な特技を持っているのだ。その為周囲の人間関係に口を出し、たびたび酷い目にあってきたのであまり人とは関わらないようにしようと思っていたのだが。
「ねぇねぇ!どこの学校から来たの?」
「珍しい名前だね!名前どう書くの?」
「部活は何部に入るのー?」
まぁやりたくは無かったけど手っ取り早いしこの手でいくか
「聞きたいことがあるならまずは一言挨拶でもしてお茶の一つや二つ出して質問していいかと聞きそれから質問しろよなったくなんでこの俺がお前らみたいな社会のルールもわかってねー幼稚園児と生活しなきゃいけねーんだよ!つかそこのブスさっきから上目遣いきめーんだよ転校生落としてほかの奴らからチヤホヤされたいの丸わかりなんだよ!!それからそこのメガネ!てめーは興味の無い奴の名前の書き方を聞いてなにすんだ?詐欺にでも使うつもりか?それ以外ねーだろ?この学校は痴女と詐欺師を育成するゲームが流行ってんのか!?」
おっとクラス全員が生ゴミを見るような目でこちらをみている。
そんな中1人こちらに向かってくる奴がいる。いるんだよなぁークラスに1人は正義感だしてなんか文句つけてくる偽善者が、はぁーだる
そして今に至る。
「何が「だる」だ!転校してきていきなり何なの?私の友達を痴女だの詐欺師だの言って信じらんない」
「そのオトモダチとやらが本当にお前の事を友達と思っているという確信があるのか?そう思ってるのはお前だけなんじゃないのか?ほら聞いてみろよ!そのオトモダチとやらに!早く聞い『ドンッ!』」
俺の頭に物凄い衝撃がおこりよろめいていると。
そこには長い黒髪をサッとたなびかせ手にグローブをはめファイティングポーズを取る美少女がいた。