神の娘を庇って転生だけど、幸運な人生を送りたい!!
1話:エピローグ
僕は、神田源25歳。動物が大好きなフレンズだ。目の前に可愛らしい黒色の猫がいるんだけど、なんだか人間臭いw
ゴロゴロしているのだがおじさん?いやjkの電車待ちみたいだな~
そんな風に考えていると…
トラックに先程の猫が轢かれそうになっている!?居眠り運転のようだ。
僕は自然と体が反応してしまった。
バーーーーーーン!!!!
接触音は大きく鳴り響いた。
「はははははは。下半身があんなとこに落ちてらぁw」
僕は自分のことに対し客観視していた。そう。幽体になっていたのだ。
悔しさ、悲しさ、怒りなどの感情は噴き出てこなかった。それよりもとっさに投げ飛ばした猫が無傷で立ち去っていくのを安堵している自分がいた。
「あーあ。これで僕の人生お終いか。」
「あっけなかったなぁ。」
「「ごめんなさい…ごめんなさい…」」
泣きながら幽体姿の僕に謝る女の子がいた。年は18か19歳くらいだろう
ゴーー~ん
突然の雷とともに声が鳴り響いた
《本当にすまない。そして、娘を救ってくれてありがとう》
「はっはいぃ!?でも僕は猫ちゃんしか?…!!」
僕の言葉を遮るようにさきほどの女の子が猫の姿に変身した。
あー察しついたは、多分
「モシカシテアナタハカミサマ?」
《そうじゃ。お主らに神と呼ばれる者
じゃ創造神という名でやっておる。》
創造神!!なんてこったい神越えましたぁー…で。この猫ちゃんが…
「「先程は助けていただきありがとうございます。創造主の娘、デリファンと申します」」
ですよねー
「いえ。お気になさらないでください創造主様の娘様なら自力でも大丈夫でしたね…一生を終えるのは早かっただけに死んだと自覚すると寂しいもんですね」
いまごろになって涙が溢れてきた…
「「私の父、創造主の名により地上偵察にきておりました。目立たないために猫の姿になっていたのですが、猫の姿だと普段の姿ではないため神力が使えず神田様に助けていただけなければ私の一生は終わっておりました」」
《そうじゃ。じゃから儂はお主を生き返らしたいと思っておるのじゃ!
だがなぁ儂の力もってしてもこの世界で死亡という概念を消すことはできないのじゃすまんのぉ》
やっぱり都合のいい話はないよな…ん?この世界ではって言ったか!?
「あの~」
「「はい!!」」
《なんじゃ?》
「この世界ではってことは他の世界が存在しているんですか?」
「「あります!!父上!!」」
可愛らしい顔で笑っている
救ってよかった
《ああ、だが修羅の道になるがええかの?それから別の肉体になるがええかの?》
「かまいません!」
《ではお主、転生して新たな肉体を手に入れんかの?》
デリファンちゃんも首を大きく頷いている。
「んーイケメンでお願いしますねw」
「「ふふふ」」
やばい惚れそうだ
《ふぉふぉふぉ
では儂らの加護を礼の代わりに受け取ってほしい》
「「この逞しく勇敢な男に勝利の女神デリファンの加護」」
え?勝利の女神??
《では創造神夢月の加護》
《儂の加護は娘と比べて弱くてのぉ防衛の陣/攻撃の陣/の付与もついでじゃ》
「ありがとうございます!」
「「礼を言うのはこちらですありがとうございました!」」
《ありがとう》
感謝の声を聞いた。胸が熱くなるように感じた。
いつの間にか眠っていようだ。
「おぎゃー!(ここはどこだ?)」
おぎゃー?神様。赤様からですか…