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プロローグ
紺色の空が赤色によりだんだん明るくなってくる。
「お母様ー、お父様ー」
少女の悲痛な叫びが聞こえてくる。
「ダメです!お嬢様っ」
一人の青年が少女を抱きかかえている。
「イヤよ!はなして、まだ、お母様もお父様も中にいるのよー」
泣き叫ぶ少女、必死にそれを止める青年、慌てながら逃げ惑う人々、そして・・・
そして、燃え上がる城・・・。
同時刻、それを見ながら
「僕のものにならないからいけないんだよ、<シルヴィア>・・・」
と言って笑いながらその場を去った少年を誰も知らない。
こんにちは、春日まりもです。
この作品を読んでいただき、アリガトウございます。
これからも頑張るので応援よろしくお願いします。