プロローグ
KARMAN〜かるま!〜
始まりました!ちなみに、タイトル見て思った人、何人かいると思うけど…
決して!テ○ルズオブジアビスの主題歌や、某少年魔法使い教師が主人公の大人気コミック「ねぎ○!」とは、全く関係ありませんので、あしからず…。
冬の夜
とある道を
一人の黒髪黒目の少年が帰途についていた
急ぐこともなくとどまることもなく
ただ、歩いていた。
ふと、少年は立ち止まり、
冬の夜空を見上げた。
(…ここで、満天の星空だったら映画のオープニングにはいいかもなぁ)
考えていることが少し………ずれているようだ。
(うぅぅ、さぶっ!早くかえろ)
少年は再び歩をすすめた。
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ここは、さっきの少年とは別の世界
いや、別の次元…空間…似ているが、まったく違う世界。
ここでは、いかにも私は魔法使いです!
と、いうような出で立ちをした若い男がいた。
若い男は、暗い部屋で怪しげな杖を持ち、これまた怪しげな紋様の前で
呪文のような言葉を唱えていた。
「ロゼ、オルム、ラクリルラ、ラカシュ、ヴォザゲリセム、ロザ、ベイシス、テザフザ、コブケイ、アオケン、…ジェカリニウセス。」
〔…我は冥王ジェリカニウセス、そなたはなぜ十大魔王の名を呼び、そして我に呼びかけた?〕
数十秒がたった頃だろうか、どこからか声が響いてきた。
その声は高くもなく低くもなく、男か女かも判別しにくい声だった。
「私の望みを叶えてほしい。」
若い男は臆することなくその声に答える。
〔フフ…、その望みとは何だ?〕
「異世界より人を召喚してほしい。」
〔ふむ…、いいだろう。それで、代償は何をくれる?〕
「ここにある魔力だ。」
〔フフ…、代償の高い召喚に魔力とは…コレだから人は面白い…。いいだろう!召喚してやる、それも上玉のやつをな。〕
「そうか、なら早くしてくれ。時間が無いのでな。」
〔せっかちなやつだ…フン、待っていろすぐに呼び出してやる〕
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所は戻って少年のいる世界へ。
……皆さん、もうわかっていると思いますが…やっぱ王道でしょ!
ヴォン!!
「…なんだこれ。」
少年は、目の前に現れた黒い円を見て呟いた。
自分の家の前にこんなものがでてきたら誰だってそう思うだろう。
とりあえず少年は様子を見てみる。
…変化が無い。
このままじゃ家の中には入れない。
すると少年は困ったことに
(ま、突っ走ってみればなんとかなるだろ)
そう思った少年は…本当に突っ走ってみた。
……少年こと「黒鳥 陽平」はその判断を後で後悔することになる。
不幸な少年の冒険記(?)のはじまりはじまり