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戦国ダンジョン ~現代人は信長の足元で、歴史支配の夢を見る~  作者: 斎藤 恋


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第10話:マッドスケルトン・マッドコボルト

───千秋親子


御霊蛇様から新たなる刀をいただいた次の日。

私は、いつも通り御霊蛇様の穴へと訪れてみて驚愕することになった。



「なんと広大な・・・」


200m×200mの広大な体育館の様な場所だ。

その広さは、この時代のものでは早々にないだろう。



「広いですね、父上。それにあの光はなんでしょうか?」



今までは、外からの光が入り込む場所での鍛錬しかしてこなかったから、そう言ったものもなかったのだろう。


この広大な空間の天井には、何やら光を放つ"苔"の様なものが見てとれた。

これも御霊蛇様の御力だろうか・・・




「何やらすごいな・・・」


「えぇ、この光る苔、持って帰ってはいけないでしょうか?

家で使いたいです。」


「さてな・・・、御霊蛇様に伺ってみよう。」






───ダンジョン内








「今日もよく来たな。四郎丸、季光。

今日はまず、マッドスケルトン・マッドコボルトと戦ってもらおうと思う。」


挨拶も早々に、俺は早速訓練を始めようと声をかけた。



====================

◻︎基本構成とコスト

・名称:マッドコボルト

・ランク:H

・コスト:魔力消費0.02・泥15g・犬の毛

◻︎ステータス

・HP(耐久力):8/8

・STR(攻撃力):3

・DEF(防御力):2

・RES(魔法耐性):2

・SPD(速さ):9

・LUC(運):2

====================

====================

◻︎基本構成とコスト

・名称:マッドスケルトン

・ランク:H+

・コスト:魔力消費0.03・泥25g・人骨骨片

◻︎ステータス

・HP(耐久力):15/15

・STR(攻撃力):6

・DEF(防御力):7

・RES(魔法耐性):4

・SPD(速さ):5

・LUC(運):1

====================


「"まっどすけるとん"に"まっどこぼると"でございますか?」



この時代のものにスケルトンだのコボルトだのと言っても理解できないだろう。


しかし、そろそろ日本語に変えるのも面倒になってきたのだ。



「そうだ。要は骨の妖怪と犬の妖怪だとでも思えば良い。

マッドというのは泥という意味だが、これは、私の中に泥が豊富にあるからだな。」


俺の説明に、二人は不思議そうな顔をしつつも頷いた。


まあ、名前なんて記号だ。

戦えばすぐに分かる。



「よし、では」「御霊蛇様。」

「ん?なんだ?」



訓練を始めようと、モンスターを召喚しようとした、その時。

四郎丸が声をかけてきた。


「すみません、御霊蛇様。えと、お伺いしたいことがございまして。」



と、四郎丸と季光は、どうにもこの空間が気になっていたようだ。

この空間について、気になったことを色々と尋ねてきた。




「ははぁ・・なるほど。では、御霊蛇様の御力でこれだけの空間を作った、と。

少し、お聞きしたいのですが、これはこの穴の外でも使える御力なのですか?

それと、この光る苔をもらいたいんですがいいでしょうか?」



「ん、穴の外、か。この力はあくまでもこの穴の周囲でしか使えん。

外では、先日作ったような辺りまでが限度であろうな。それと、苔か?良いぞ。

ただ、外では光らんと思うが。」



「なるほど。」


「光らないんですか・・・残念です」



「では、そろそろ良いか?」



「えぇ」「はい!」



俺は、彼らの前方の床に意識をむけ、泥人形たちを生み出していく。

地面がボコボコと盛り上がり、泥の骨と泥の犬人間が飛び出す。


「よし、始め!」



生み出されたマッドスケルトンとマッドコボルトが向かっていき、2人の訓練ははじまった。



季光と四郎丸は、刀を構え一足飛びでマッドモンスターの懐へと入り込む。


そして、「てや!」「はぁっ!」


一撃で2体は倒されることになった。




「これでは訓練にならんな。10体ずつだ、いけるか?」


余りにも簡単に終わったために、訓練強度を上げる。

一気に数を増やしての訓練を続けて行った。




───2時間後


「・・・はぁはぁ」「・・・・ふぅ・・・ふぅ・・」



あれから、それぞれの比率を変えつつ数を増やしていき、最終的には100体ずつほどで安定した。

どうにも、マッド系では弱すぎるようだ。



「ふむ・・これでは弱すぎるか。まぁ、いい。

四郎丸、季光、もうよいか?」


「はい、次ですか?」


「あ、いや違う。今日の鍛錬は終いじゃ。明日以降の話がしたい」



俺は、そろそろダンジョンを解放したいと考えていることを四郎丸たちに伝える。


「というわけでな、この下にも色々作ったのじゃ。

だがの、流石に2人だけにそれをさせるというのは、余りにも酷じゃ。

それにお主らの立場や将来を考えるなら、ここでもっと人を増やした方がええじゃろうと思うてな」



「人を・・?」「増やす、ですか?」



「そうじゃ、お主らの家臣らを連れて参れ。明日はまず、この第一層でマッドスケルトンやマッドスライムと戦わせる。

それが終われば魔石を食わせて、そのあとは第二層の攻略じゃ!」



人を増やしてどんどんダンジョンに依存させていく。


人を増やすことによる影響がどんなものなのかはわからないが、

どうにも俺の心は人を求めているようだ。



これが、人間だった頃の感情から来ているのか、それともダンジョンの本能なのかはわからない。


だが、俺はこの情動に従ってみることに決めた。


この2人の将来にも必要だというのは本当だしな。


====================

◻︎基本構成と状態

・名称:千秋 季光

・種族:人間

・年齢:34歳

・ランク:G

・状態:魔力器官稼働・疲労(中)

◻︎ステータス

・HP(耐久力):45/45(↑3)

・MP(魔力):12/12(↑2)

・STR(攻撃力):22(↑1)

・DEF(防御力):22(↑2)

・RES(魔法耐性):7(±0)

・SPD(速さ):24(↑3)

・LUC(運):8(±0)

◻︎保有スキル

・スキル:熱田流剣術(Lv.3)(↑1)

・スキル:弓術(Lv.3)

・スキル:軍略(Lv.2)

・スキル:魔力感知(Lv.1)

・スキル:泥酸耐性(Lv.0)

・スキル:動体視力(Lv.0)

・スキル:体術(Lv.1)(↑1)

====================


====================

◻︎基本構成と状態

・名称:千秋 四郎丸

・種族:人間(子供)

・年齢:10歳

・ランク:G

・状態:魔力器官稼働・疲労(大)

◻︎ステータス

・HP(耐久力):35/35(↑5)

・MP(魔力):22/22(↑4)

・STR(攻撃力):15(↑2)

・DEF(防御力):20(↑2)

・RES(魔法耐性):9(±0)

・SPD(速さ):20(↑5)

・LUC(運):11(±0)

◻︎保有スキル

・スキル:魔力感知(Lv.1)

・スキル:土魔法耐性(Lv.0)

・スキル:泥酸耐性(Lv.0)

・スキル:回避(Lv.1)(↑1)

・スキル:刀術(Lv.1)(↑1)

====================


────────────────────────────



───御霊蛇ダンジョン


◻︎ダンジョン御霊蛇

・魔物生産

・宝物生産

・ダンジョン改装

・ダンジョン階層変更

・ダンジョンマップ

・地図

・貯蔵品目一覧

・内蔵魔力値:615000/615000

・分霊創造:進捗度1%:保有数:0

・化身創造:進捗度1%:保有数:0


今日の食事も終わり、俺はダンジョンの改装に入っていく。



次は第四層だ。


第四層のテーマは、"本格的チュートリアルダンジョン"だ。


簡単にいうと、モンスターと宝箱、そして罠が各所に仕掛けられた迷路だな。

しかし、モンスターはマッド系と階層ボス枠にゴブリンの団体を置くだけで、罠も致死性のものはないままだ。



これは、第二層と第三層の応用なので、設計そのものも短時間で終了した。




続いて、第五層。


この第五層からは、致死性の罠を増やす。

ただ、わかりやすいものばかりにするつもりだ。



この階層も、難しい構造にせず、第四層と第二層を切り貼りする形で作っていった。



「ふむ、結構早く終わったな。」



改装が終わり、手持ち無沙汰になったので、ダンジョン改装が終わる2時間後まで、ゆっくりと宝物作りをすることにする。




───ダンジョンの宝箱



このダンジョンの宝のシステムについて語っておこう。



ダンジョンの宝は、俺が一度作ったものでないと宝箱の中身として設定できない。

そして、宝箱も中身自身も俺の中にあるものが消費されて作られる。



つまり、無限生成できるわけじゃないってことだ。


それと、俺が作れるものもこの貯蔵資材から消費されて作られる。


この貯蔵資材は、ほとんど分子レベルにまで分解されて貯蔵されているのだが、元素と元素をくっ付けて加工みたいなことは不可能だ。


分子レベルの配列を少しいじれる程度である。

それでも十分すぎる様に思うかもしれないが、力加減が難しすぎて、実際にはそこまで繊細な加工はできないだろう。


ただ、砂をガラスに変える程度はできるし、それを加工することも容易だ。

ついでいうなら、鉄の加工も容易くできる。



それと、材料さえあれば、同じ品を量産することだって可能である。

ただ、それをしてやるつもりはない。



俺にとって損でしかないしな。


というのも、あくまで感覚的なものなのだが、

ダンジョン内に生き物がいることは、ダンジョンそのものにとってもメリットなんじゃないか?ってことだ。



これは、以前、儀式をしたときに感じたことなのだが、あの儀式にかかった意地かんは2時間ほどだったが、この間に魔力値が上昇していたのだ。



まぁ、微増だったからそこまで気にする様なものではないのだが、最大魔力値の上昇というのは、中々、ゲーマーとしては興味深い事象だろう。



だから、俺はダンジョン内に人が居続けるように工夫していきたいと思っているのだ。

そのための宝でありダンジョン設備である。



そのうち、ダンジョン内に町でも作れる様にしてもいいと思う。


「まぁ、それも夢でしかないがね。」


人間は洞窟内だけでは生きていけない。

太陽光が無い世界で、人間が生き続けることは難しいのだ。



だから、これは将来の夢として見つつ、俺は宝物製作と共に、チュートリアルダンジョンの改装を終えたのだった。




「みやこの『泥まみれ魔物図鑑』公開だよ!

魔物の弱点から、神さまの設計ミスまで全部書いちゃった。

"X"の固定ポストから見に来てね!」

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