第99話『希望の一撃』
1,全てを凌駕する存在、ゼロアーク
虚数領域と現実世界が混ざり合い、次元そのものが崩れかける中、ゼロアークが静かに浮かぶ。
ゼロアーク:「全ての因果は統一される。世界は“無”へと収束する」
シンたちは、最終決戦に挑んでいた。
2,世界が見守る中で
シンたちの戦いは、全世界の報道者たちにより、全世界へとリアルタイム中継されていた。
ユイナは、最後の魔力を振り絞り、響律魔法で全世界に伝える。
ユイナ:「……聞いて……!世界中の人たち!」
ユイナ:「私たちはいま、最後の戦いに挑んでる!このままじゃ、世界が終わる!!」
ユイナ:「お願い、力を貸して……!私たちに……生きたいって想いを、繋げて...........!」
SNS越し、TV、魔法端末、全世界の人々が、耳を傾ける。
3,世界中の想いが集まる
少年:「お母さん!!!お兄ちゃんたちに魔力送りたい!!!」
母親:「……ええ、一緒に祈りましょう」
老戦士:「最後くらい、若い奴らに託してもバチは当たらん……!」
そして、人々が想いとともに魔力を空へと捧げる。
それは光の粒子となり、空を越え、戦場のシンたちの元へ―
スイ:「……これは……世界中の魔力……!?」
レイ:「全員が……私たちの背中を押してる……!」
4,全てを受け取る
シンの身体に、すべての光が集束していく。
シン:「これが……“希望”か」
背中の光と闇の翼が広がり、右手にすべての魔法属性が集う。
シン:「いくぞ。これが……”最後”だ!!!」
ゼロアーク:「お前らは、ちっちゃな地球。私は、大宇宙だ.....ちっちぇー な!!!!!!!!!!」
ゼロアーク:「万有魔法....絶望の一撃....!!」
シン:「全魔法.......希望の一撃...........!!!]
二人の魔法が重なる。
ゼロアーク:「希望が..........絶望に....勝てるわけないだろ!!!!!!!」
シン:「うおおおおぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」
放たれたその光は、ゼロアークの“存在そのもの”を貫く―!
ゼロアーク:「これは……“統計外”の……誤差……否、“奇跡”……か……」
巨大な光が虚数空間を破壊し、ゼロアークが霧散する―
するとその中にクロノ=ルクシオの姿が映る。
5,兄弟の話
シン:「クロノ!!!」
シンは急いで近づく。
クロノ:「シンか....大きくなったな....」
シンは涙ぐんで言う。
シン:「うん.......」
クロノ:「本当に....ありがとう....俺を...この世界を救ってくれて.....未来が...いい方向に....変わったよ」
シン:「当たり前じゃん.....」
クロノ:「この力は.....俺には...強大すぎたんだ.....この力...お前に託していいか....?」
シン:「いいよ....だから....もう喋らないで....これ以上喋ったら.....」
クロノは、最後に一言を言う。
クロノ:「いいんだ.....シンともっとはなしたいからな.....これから...頑張れよ....これが.....兄ちゃんの最後に.....できる...恩返しだ.....」
クロノは、シンの胸に当て、自身の魔核をシンの体の中に入れ、力尽きた。
シン:「兄ちゃん......本当に.....ありがとう............」
《時間魔法(悪魔:???)+万有魔法 継承》
《クロノ=ルクシオ 死亡》
6,終わり、そして願い
崩壊していた空が晴れ、静寂が訪れる。
世界に、勝利の光が差す。
スイ:「シン.....!!!」
レイ:「……やったの……?」
ユイナ:「終わった……本当に……」
そこに、静かに一人の女性が現れる。
それは、神話に語られし“光の女神”―アマテラス。
アマテラス:「我が名は、アマテラス。太陽を司る神だ。」
アマテラス:「よくやった.....君たちは、人類を.....この惑星を救ったんだ。願いをひとつだけ、 叶えよう。あなたの“魂”に応えて」
シンは少し考えて、こう答える。
シン:「この戦いで死んだ人たちを……生き返らせてくれ。誰一人、無駄じゃなかったって、 証明してぇんだ」
アマテラスは微笑み、ただ一言。
アマテラス:「―承知した」
光が世界を包み―物語は、未来へと続く。
次回―
最終話。




