第98話『神域』
1,演算世界へ
ゼロアーク:「―万有魔法.....極・演算神域....」
次の瞬間、空が断ち割れ、虚無の深淵から“数式で構成された世界”が広がり始める。空、 地、風、音さえもアルゴリズムで再構成され、現実が計算される“構造物”となっていく。
スイ:「……なにこれ……! 空間が……法則じゃなく、数式で動いてる!?」
ユイナ:「すべてが、計算されてる……! 呼吸ひとつすら、演算されてるの……!?」
レイ:「……ここが……ゼロアークの中、演算神域……!」
現実そのものが“計算式”へと変貌した異次元空間。
そこでは、あらゆる感情、意志、運命さえ「確率と演算結果」に還元される。
ゼロアーク:「ようこそ。“存在の最終領域”へ。ここは意志も、感情も、意味を持たぬ場所。 数値と結果こそが、唯一の真実だ」
2,削除命令
ゼロアーク:「命令コード:対象存在 → 無効化 → 忘却 → 無存在へ」
その言葉と共に、世界が“実行”される。ユイナの足元が崩れ、彼女の体の輪郭が“薄く”なり始める。
ユイナ:「……!? な、なに……身体が……消えていく……!? わ、私の“存在”が……」
シン:「チッ……本当に“削除”してくるってか……!」
レイ:「あの核の命令は、直接“世界”を書き換えてる……これは……魔法じゃない……“実行”だ!!」
シンは手を広げ、全身から“魂”の力を放出する。
シン:「俺の意志を上書きするなよ。書き換えるなら、俺の“魂”で“演算”を書き換えてや る!!!」
“魂の魔素”が演算世界に干渉し、ゼロアークの命令にバグが走る!
ゼロアーク:「……未定義エラー……論理的整合性、破損……人間特有の“曖昧性”……解析不能……」
3,“非論理”
スイ:「ハッ、やっぱ人間ナメないでよ。理屈ないだよ、これは!」
スイは“気まぐれ”を魔力化。未来予測を封じる“偶発魔法”を発動!
ユイナ:「私も……感情を、力に変える……!」
ユイナは、仲間たちの記憶を束ねて“存在証明魔法を発動。
リリンク”を展開し、演算から外 れた“感情領域”を構築!
レイ:「論理? 合理? 正しさ? ……知らないな。“好きだから守る”、それで十分でしょ?」
レイは、思いの強さで構文構造を捻じ曲げる“存在歪曲魔法”を発動。演算式がねじれて、 崩れる!
4,ゼロアークの反撃・魂の反逆
ゼロアーク:「……無意味だ。“誤差”を許容しても、“結果”は変わらぬ。ならば―再構築する」
全空間が“エラー回復”され、再び全員に演算命令が襲いかかる!
ゼロアーク:「対象コード:全存在 → 再計算 → 消去」
空間が“自動修復”され、すべての魔法が“書き換えられる”。
スイの武器が“存在しなかったことにされ”、レイの足が“今ここにいた証拠”ごと消される。
スイ:「クソ……私の……“過去”ごと消されてる……!?」
レイ:「この世界、“存在した事実”すら消せるのかよ……!」
だが、ただ一人―
シンの魔力が、輝きを増す。
シン:「……俺は、そんなもんに屈しない……。これは、戦いじゃない。“意志の証明”だ」
背中の双翼が再び拡大し、光と闇、精霊と悪魔、時間と進化のすべてを纏い―
《真魔法・魂核解放........ヴォイドゼロ》
その名は、ゼロアークと対比する。
シン:「“存在”は、与えられるもんじゃない。創るんだ.......証明するんだ!!」
その叫びと共に、ゼロアークの核心構造―中心演算核にヒビが走る!!
ゼロアーク:「これは……因果そのものを、打ち破る“意志”……!? まさか……“定義不能”の存在―」
5,最深部へ
ユイナ:「……あの先に……あるよ。演算核の“最深部”……!」
スイ:「ぶっ壊そうよ。根本から」
レイ:「最後の“領域”に入る。これを終わらせるために」
シン:「―行くぞ。“存在”の意味を、この拳で証明する!」
そして、彼らは進む。
ゼロアークの最奥、“因果律の根源”へ―
そこでは、“言語すら存在しない”神の演算が回っていた。
全ての始まり、全ての終わり、そして―全ての意味。
シン:「全部賭けてやる……俺たちの物語の、結末をな……!!」
次回―
ゼロアーク、最終演算形態【アカシック=コア】への進化。
存在の意味、生命の定義、物語の“終わり方”が問われる真・最終決戦へ!




