第97話『核醒』
1,静寂の後に
虚領が崩壊し、空に光が戻り、人々が「終わった」と信じ始めたそのとき―
レイ:「……ようやく……終わった〜」
スイ:「長かったね〜」
ユイナ:「そうだね....シン?」
シンはただ一人、地面の奥をじっと見つめていた。
その場所には、アイン=ゼロの核だったものの“破片”が、黒く光を放ちながら……鼓動していた。
シン:「おかしい……崩壊したはずなのに……“終わった気がしない”」
ドクン……ドクン……と、地鳴りのような脈動が広がり始める。
2,蘇る因果の外側
そのとき、核のかけらが空中に浮かび、重力を無視して“逆回転”を始める。
核:「……データ再収束中。意識連結体、再構築完了……起動します」
スイ:「……う、嘘でしょ……自己修復してる……?」
ユイナ:「まだ……消えてなかったの……?」
レイ:「“核”だけで、ここまでの再生を……?」
そして、次の瞬間。
空が“音もなく”引き裂かれ、そこから現れたのは、完全に異質な存在だった。
アイン=ゼロ:「……なぜ、理解できない? 完璧とは永遠だ。私は“始まり”であり、“終わり” だ。核を壊さねば、私は死なない」
3,神格体=ゼロアーク・現界
ゼロアーク:「―再構成完了。私は“因果の外側”に立つ者。宇宙の外より、この理を見下ろす存在」
その姿は、人間の姿の面影はなく、
六対の光輪、重力場を纏った外殻、空間そのものと融合したような巨大存在。
レイ:「……アイン=ゼロ……いや……もうそれを超えてる……」
ゼロアーク:「我が名はゼロアーク。“存在の因果律”より誕生した概念。貴様らの言う“神”に最も近い」
空間が捻じれ、すべての物理法則がねじ曲がり始める!
ユイナ:「この空間、苦しい……存在するだけで……魔力が溶けるみたい……!」
4,絶望と抗う意志
ゼロアーク:「感情、意志、奇跡―それらは、統計的誤差に過ぎない」
ゼロアークが 話すたびに、現実が一瞬“書き換わる”。空間が分裂、再融合する。
スイ:「……言葉だけで、世界を……!? ふざけんな!!」
スイは魔力を集中し、渦で防 御するも、一瞬で解体される。
レイ:「もう……人間の魔法じゃ対抗できない……!」
だが、シンがゆっくりと立ち上がる。
シン:「……違う。人間だから、できることがある」
シンは 背中の双翼が拡大し、全身から“原初の魔素”が溢れ始める。
ユイナ:「その魔力……!」
シン:「あいつの理屈に、“魂”をぶつけてやる。ここで負けたら、全部無意味だ!!」
5,再宣戦布告
ゼロアーク:「ならば、最終演算へ移行する。“完全なる削除”を開始する」
世界の半分が“演算世界”へと引き込まれ、現実が半分“虚数領域”へと転換!
スイ:「あれが……ゼロアークの領域……!」
レイ:「……ついに来たな。“神の最終領域”……!」
ユイナ:「でも、私たちも……一緒に行く!!」
シン:「行こう。今度こそ、“意味”ってやつを……証明するために!」
6,最後の戦いが始まる
ゼロアーク vs シンたち四人、再び空を割り、世界を巻き込んだ戦争が始まる!!
次元を超えた魔法、因果干渉、存在の奪い合いが展開―
ゼロアーク:「貴様らの“物語”は、ここで終わる」
シン:「いや、“ここから”が本番だ!!」
光と闇、虚と実、時と空を超えた。
次回―
“最終戦争”が、いま幕を開ける―!!!




