第7話『試練の扉』
1,灰の谷へ
灰の谷―
かつて魔法大戦の終焉を迎えた地。
今は人も近づかぬ呪われた大地とも呼ばれている。
しかしその奥深くには、かつての英傑たちの痕跡と、今なお生きる“導き手”がいるという。
―夜明け前。薄い光が谷を照らし、重く澄んだ空気が漂う。
シン:「……ここが、灰の谷か」
スイ:「何もないみたいだけど、空気が違う。ピリピリしてる」
レイ:「ここから四ヶ月後の決戦に向けて、すべてが始まる。気を抜くな」
すると、地面がかすかに震え、足元の霧の中から―
フードを被った三人の老人が姿を現した。
???:「待っておったぞ、若き戦士たちよ」
???:「お前たちは“力を求めし者”だな?」
シン:「……あなたたちは?」
長老の一人が微笑みながらフードを外す。
その顔には深い皺が刻まれ、瞳は炎のように輝いていた。
???:「我らは“導き手”。かつてこの谷で数千の命を救い、また滅ぼした者たちだ」
スイ:「まさか……伝承にある“三賢者”!?」
三賢者は3人それぞれに目を向け、語りかけた。
水賢者:「水と心を持つ少女よ。お前には“精霊との契約”の資格がある。だがそれは己の 感情までも試される道。命を懸ける覚悟はあるか?」
スイ:「……はい。やってやる!」
炎賢者:「ほう。君は、炎の悪魔と契約してるね。お前は“悪魔と共に生きる”道を選んだ。心 を喰われる危険と隣り合わせだ。それでも進むか?」
レイ:「ああ。もう誰も失いたくない」
魂賢者:「魂と魔を断ち切る者よ。お前には“霊魂魔法”と“反魔法”、相反する力がある。両立しない力の狭間で、お前の“本当の力”とは何か。答えよ」
シン:「俺は、父の意志とこの刀で誰かを守りたい。どんな試練でも受けてやる!」 三賢者は微かに笑みを浮かべた。
三賢者:「ならば行け。それぞれの“扉”へ。己の限界を超えろ」
三人はそれぞれの扉を開ける。
シン:「みんな!!3ヶ月後もう一回ここで集合だ!!それまでに新しいなにかを掴み取れ!!」
スイ&レイ「「当たり前だ!!」」
谷に響く風の音が、まるでその旅立ちを祝福するように吹き抜けていった。
次回―
修行の始まり。




