表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
65/195

第67話『次男と中男の記憶』

《虚無の心臓》へ続く試練の道。

その最奥、霧が割れるようにして、ひとりの少年が現れた。

重力のゆらぎ、死の気配―

グラヴィだった。

シンの兄。クロノの側に立ち、今も敵として現れる。

1,グラヴィ、現る

グラヴィ:「……シン。これ以上、進ませないよ」

シン:「やっぱり来たか、グラ兄」

ユイナが前に出ようとするが、シンが手を伸ばして止めた。

シン:「これは……俺の戦いだ」

グラヴィ:「あの時、あんたを逃したのは……俺じゃなかったら、死んでたよ」

スイ:「シンを……助けた?」

レイ:「優しさか、それとも……迷いか」

グラヴィの目は、冷たさと、揺れが同居していた。

2,兄への想い、兄の決意

グラヴィ:「クロ兄は、間違ってない。たとえ“中にアイン=ゼロ”がいても……あの人の想いは、嘘じゃないはずだよ」

シン:「違う! 母さんも、父さんも、俺たちを守ろうとしただけだ!」

シンの声が、重く、深く響いた。

シン:「グラ兄……あのとき、泣いてたじゃないか。母さんがいなくなった時、クロノが変わった時……!」

グラヴィ:「……それでも、私はクロノ兄ちゃんを信じるって決めた。俺にとって、“兄”は…… 世界より重いんだ」

そして―戦いが始まる。

3,魔力激突:重力×死神 vs 真×霊魂

グラヴィの重力魔法が大地を砕き、空間を捻じ曲げる。

死神魔法が黒い鎌を生み、シンを狙う。

ルチフェロ:「っ!!重力と死神....偽りの魔法じゃないか......」

ルチフェロとモルスが背後に現れ、無言で支える。

シン:「真+霊魂魔法.....霊魂界域ソウルネスト...!!」

周囲を天使のような魔力で包む。

シン:「それでも俺は、グラ兄を止める。クロノを取り戻す。 ……そして、家族を取り戻す!!」

4,ネクロの介入

突如、黒紫の炎が地を裂いた。

現れたのは―ネクロ。シンの兄。

ネクロ:「……やめて、グラ兄」

グラヴィ:「ネクロ……どうしてここに」

ネクロ:「俺も……クロ兄を信じてた。けど、 わかんなくなったんだ……クロノ兄ちゃんが言ってること、本当に正しいのかって……」

ネクロの瞳が揺れる。怖さと迷いがにじんでいた。

5,交錯する想い

グラヴィ:「迷ってどうすんだよ!? 信じるしかないだろ!」

ネクロ:「でも……信じるって、何?全部壊して、みんなを殺して、それが“兄ちゃんの望み” だって言われても……俺、うまく頷けない……」

沈黙。

シンが、一歩前に出る。

シン:「……グラ兄、ネク兄。俺は、クロノを取り戻す。それが“信じる”ってことなんだって、信じてる」

6,一時の撤退、そして…

グラヴィは拳を握りしめる。

だが、その一瞬の迷いにより、重力の波動が崩れる。

すると、ネクロとクリナがグラヴィの前に立ち、シンに言う。

ネクロ:「今は、行って。……俺達が、グラ兄を止める」

クリナ:「家族だけど....兄弟だけど....シン....私...あんたのこと好きだよ...だからここは任せて」

グラヴィ:「ネクロ!!…クリナ…!!」

グラヴィは、ネクロとクリナに近づき、首を締める。

ネクロ&クリナ:「くぅっ!!」

グラヴィ:「さぁ..ふたりとも...クロ兄のところに戻るぞ.......」

ネクロ:「今の俺には……“迷うこと”しか......できない。だから.....少しでも.....止まって」

シン:「ネク兄!!クリナ!!!」

ネクロは叫ぶ。

ネクロ&クリナ:「「振り返るな!!!行け!!!!」」

シンは泣きながら頷き、背を向けて進む。

7,仲間の思い

レイ:「……あの兄弟も、私と同じなのかも」

スイ:「……?」

レイ:「“本当の気持ち”が、わからなくなってる。信じるって、怖いよね」

ユイナ:「それでも……前に進まなきゃ、ね」

シン:「絶対....アイン=ゼロは....殺す......」

遠ざかる足音。進む《虚無の心臓》のさらに奥。

次回―

クロノの真実が、少しずつ近づいていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ