第56話『進VS死』
1,最終形態
荒れ果てた大地に立ち尽くす“屍王”ネクロ。
全身は漆黒の骨で覆われ、背中からは鬼の角のような構造体。
胸には巨大な鬼の魔核が浮かび、周囲には無数の骸骨兵。
ネクロ:「全ての命に価値はない。ならば、全てを骨に還すだけだ……」
重たい魔力と共に、地を穿つような咆哮が響く。
ネクロ:「骨+鬼魔法....屍魔・鬼骨覇王」
その姿はまさに、“死”と“怒り”の塊。
巨大な鬼の手、黒く染まった骨の鎧、そして骸骨の翼が咆哮と共に開く。
ユイナ:「あれが……ネクロの“最終形態”……!」
スイ:「魔力、異常すぎる……!」
レイ:「下手に近づけば、一瞬で……!」
2,進化魔法・宇獣解放
シンは静かに手を前に出す。
シン:「進化魔法……E細胞・ON―!」
魔力が爆発し、緑色の光が体から噴き出す。
シン:「モード・宇獣型....獄爪……!!」
一本の尾が風を裂き、肩からは鉤爪型の装甲が展開。
背中からはパルス状のものと背びれが生えている。
目は緑色、口からは緑の吐息。完全なる“宇獣の戦士”が現れる。
ネクロ:「愚かなる進化。命は、骨に勝てぬ」
シン:「進化の意味―見せてやるよ!!」
3,骨+鬼魔法 vs 進化魔法
雷鳴のような咆哮が大地を揺らす。
ネクロ:「―骨+鬼魔法......喰鬼羅刹陣!!」
大地が裂ける。そこから現れたのは、巨大な鬼の顎を持つ無数の黒骸獣。
その口からは煮えたぎる“鬼毒の瘴気”が漏れ出し、あらゆる生命を腐蝕させていく。 ユイナ:「あれ……触れたら、魂ごと溶かされる……!」
スイ:「あの化け物、シンの魔力にすら干渉してる……!」
レイ:「普通に戦ってたら―負ける……!」
だが、シンは一歩も引かない。
その目は静かに燃えていた。
シン:「セルチェンジ E+Ω細胞 ON…..!!」
スイ:「シン!!2つとも使ったら....あなたの命が!!!!」
それでもシンは止まらない。
シン:「モード 宇人型... !!!!!!!」
その瞬間、爆音と共にシンの体から緑と黄金の閃光が噴き出す。
身体はさらに巨大化し、背中には、黄金の羽。
右目には、緑の目。左目には、黄金の目が ある。
額には2つの角が長く伸びている。
緑と黄金が混ざった色の核が、胸から剥き出しに なっており、核の周りには、見たことのない電気を纏っている。
爪は刀のように鋭く、背中からは三本の尾が逆巻くオーラを纏って躍動する。
シン:「お前には、この魔法が丁度いい!!進化+災害魔法......原災融合―行くぞ、ネクロ...!!」
太古の時代に戻ったかのように、大地そのものが“災害の起源”と化す。
その魔法により、無数のスケルトンズを圧倒。
ネクロ:「ほう……面白い」
ネクロ:「ならば、最終奥義....こちらも“真の鬼”を見せてやろう」
ネクロは己の胸に手を突き立てる―
ネクロ:《キマ……..悪魔の力を全て使わせろ….》
キマは、笑う。
キマ:《はっ!!俺の全てだと?笑わせてくれるぜ….》
ネクロ:《俺の全てをくれてやる…..》
キマ:《いいだろう……》
そこから現れたのは、“鬼の仮面”をかたどった魔核。
キマ:「俺等の力を最大限に使える時間は、5分だ...それを使えばお前は消滅する。」
ネクロ:「やってやる....悪魔同化 モード ベルゼブブ+キマ....悪魔の力 1000 %....!!骸鬼合神!!」
黒雷のような魔力が渦巻き、ネクロの体が骨と鬼と一体化する。
その姿は、人でも獣でもない。
“死”と“怨念”が混ざりあった究極の存在。
ユイナ:「あれが……本当のネクロ……!」
レイ:「気をつけて、シン……!」
だが、シンは笑った。
シン:「上等だ!!」
シン:「―なら、こっちも遠慮しない」
シン:「進化+反魔法.....無緑牙....!!」
鋭い爪から放たれる緑のエネルギー波が、魔法を打ち消し巨大な鬼神の一角を吹き飛ばす。
ネクロ:「うおぉぉぉぉ!!!!!!!!」
シンは、押されるが諦めない。
シン:「まだ.....まだだぁぁぁ!!!」
ドン!!
シンは、ネクロの核を打ち壊した。
ネクロ:「くっ.....!!」
ネクロは、倒れ込む
4,揺らぐ意識、語られなかった本音
ネクロの身体に亀裂が走り、
ネクロの体はもう限界を超え、5分が経過した。
ネクロ:「……ああ、もう終わりか」
その瞳から、ふと血の涙のようなものがこぼれる。
ネクロ:「昔、私はただの人間だった。……いや、研究者だ」
ネクロ:「“骨”は死を超える。そう信じていた。だが……」
彼は空を見上げる。
ネクロ:「本当は……戦うことなんか、したくなかった……。私は、皆でただ静かに、生きたかったんだ。“死”を乗り越える方法を、探していただけだったのに……」 シン:「……それを、どうして今まで―」
ネクロ:「誰かに“必要とされる”ために、“死神”を演じたんだ……。でも、もういい……」
シンは、拳を握る。
シン:「その想い……俺が、引き継ぐ」
5,最後の一撃―継承
ネクロ:「では、来い。“継ぐ者”よ―!」
シン:「進化+反魔法...... 魔・吸収.....!!」
尾と爪を同時に展開し、天から振り下ろす死神の鎧を粉砕!
ネクロ:「……ありがとう……あとは頼むぞ……」
屍王、崩壊。
黒い魔印が宙に浮き、シンの胸へ吸い込まれる。
《骨魔法+鬼魔法》―継承、完了。
6,グラヴィ、動く
そして、その時―空間が重力で歪み始める。
ユイナ:「……この魔力、違う……これは……“重力”と“死”の魔力……!」
レイ:「まさか、もう来たの……!?」
スイ:「来るの早すぎるってば……!」
現れたのは、黒衣をまとった美しい男。
背中からは漆黒の羽。
彼の周りには、異常なほどの重力が出ている。
そして.....その手に鎌のような魔具―
グラヴィ=ルクシオ。
グラヴィ:「やあ、進化の申し子たち―“死の王”を倒した君たちに、ちょっとした“真実”を贈ろうと思ってね」
シン:「グラヴィ……!」
グラヴィとの戦いがここから始まる
次回―
死の始まり。




