第52話『継承-血の契り・呪いの咆哮』
1,対峙
焦げた瓦礫と血の匂いが漂う戦場。
シンは進化魔法“宇人型”を解き、元の姿に戻る。
そして、血のような赤い魔力をまとって立つ―
クリナ。
クリナ:「ふふ、やっと会えたね、シンくん。……もう、私のこと、忘れてないよね?」
シン:「ああ……忘れられるわけない」
彼女の背後には、赤い魔法が無数に浮かぶ。
その全てが、“呪い”と“血液”の複合魔法―
《血液+呪符魔法》
クリナ:「今の私には、血液魔法と“呪符魔法”がある。つまり、“死を招く媒体”そのもの。わかる?」
シン:「なら、全部受け止めて……その先に、俺がいる!」
2,戦闘開始
クリナ:「悪魔同化モード メギキュラ+カース...悪魔の力100%!!」
クリナは、メギキュラとカースの力を最大限に引き出す。
クリナ:「血液+呪符魔法.....呪血の群れ...!!」
地面から無数の血の怪物がシンに襲いかかる!
シンは進化魔法を起動する。
シン:「進化魔法……E細胞・ON!―“モード:宇人型......フェイズ・クロウ.....!」
宙を跳躍し、腕から伸びる鉤爪で血の怪物を切り裂く。
クリナ:「でも私、本気なんだ。“重ねた血”の意味を……あなたに刻む!」
クリナ:「血液+呪符魔法.....終ノ刻・千ノ針....!!」
空から降り注ぐ、針の雨。
ただの物理ではない―“呪いを刻む”攻撃。
シン:「っ……!」
シンの体が裂かれる―その傷口から、緑色の光がにじみ出す。
5,暴走―呪いの女王、覚醒
闇の霧が渦巻き、漆黒の呪いが地を侵す。
クリナ:「な..なにこれ!?...カース!!話が違う....!!」
メギキュラが突如として出てくる
カース:「話??さぁ..なんのことやら...」
ユイナ:「……これ、魔力じゃない……“呪い”だ……!」
スイ:「シン、ダメ!! 行っちゃ……!」
レイ:「危ない! あれに触れたら……!」
けれど、誰よりも早く、シンはクリナの元へ駆け出していた。
6,血と呪いの中心で―シンの決意
暴走する《カース》の核―そこに、シンは飛び込み、
クリナの身体を、強く抱きしめた。
黒い霧が彼の身体を焼く。魂まで蝕むような痛みにも、シンは声ひとつ漏らさない。
シン:《進化+反魔法……魔・吸収……》
肉体が軋み、骨がひび割れる。
だが―
シン:「絶対に離さない!!」
呪いが暴れようと、血が焼けようと、彼の手は離れなかった。
シン:「クリナは……本当は、誠実で、優しいやつなんだ……! だから俺は、絶対に見捨てない……!!」
クリナ:「やめて、やめて……! シン……っ、心が壊れる……!!」
シン:「壊れてもいい。―“お前を救えるなら、それでいい!!”」
その瞬間、黒い呪いの霧が一瞬、白く弾けた。
カース:「おい!!待て小僧!!私の話を!!」
シンは殺意の目を向ける
シン:「お前の話なんか誰が聞くかよ.......」
魔印がシンの右腕に刻まれる。
《血液+呪符魔法・メギキュラ+カース》―継承、完了。
7. さよならと、告白
クリナの身体がふらつき、力なく倒れ込む。
シン:「クリナ……!」
崩れ落ちる少女を、そっと受け止める。
静かに、涙を浮かべたクリナは―
クリナ:「こんな.....シンの....真剣な顔見たの....中学生以来かも.....」
シン:「こんなときに.....最後みたなこと言うなよ......」
クリナ:「もう..........仕方ないな....」
すると、クリナはそっと、シンの顔を自分の顔に引き寄せて、
―頬に、やさしくキスをした。
クリナ:「……ほんとは、唇いきたかったけど..」
クリナ:「あんたのこと、好きな人……まだいっぱいいるからさ……」
クリナ:「ほっぺで……許してあげる……」
その目は、泣き笑い。
クリナ:「大好きだよ……シン……」
彼女の身体は、光の粒子へと変わり、夜風に消えていった。
8,静寂の中で―少女たちの想い
残された3人の少女。
ユイナは唇を噛んで、何も言えずにいた。
スイ:「…ずるい……そんなの、ずるいよ……」
レイ:「……ほんとに……バカなんだから」
けれど、その背中は―
どこまでも真っ直ぐで、誰よりも優しかった。
9,骨の音が、響く
ザッ……ザッ……
地を踏み鳴らす重たい足音。
白い骨の鎧に包まれた男。
次回―
ネクロ、現る。




