第51話『Ω細胞の目覚め』
1,戦闘準備
翌朝。
シンは進化魔法《E細胞・モード:宇人型》を起動し、調整を進めていた。
その姿はまるで“獣と人の中間”、
鉤爪、装甲化した皮膚、尾は一本―。
しかし根元が蠢いている。
ゼルグ:「……お前のE細胞には、さらに“もう一段階上”の因子がある。名を“Ω細胞”という」
シン:「Ω(オメガ)……?」
ゼルグ:「完全に発現すれば、“光と情報の支配権”を持つ。進化ではなく、再構成の能力だ」
ユイナ:「けど、それって……」
ゼルグ:「―お前が、“人間”でいられるかはわからん」
それでもシンは迷わなかった。
シン:「……それでも、俺は“守りたい”奴がいるから」
2,忍び寄る呪いの影
その夜、ユイナが悲鳴を上げる。
ユイナ:「シンっ!! “血の魔力”が……近い!!」
血の赤が空を染める。
広がる呪符の陣。
血液と呪いの混合術式が、空間を封じていく。
スイ:「これって……!」
レイ:「……クリナだ」
敵意に満ちたその気配は、かつての仲間ではなかった。
3,カースの囁き
その中心に立つのは、クリナ。
彼女の中で囁く声がある。
カース:「破壊せよ。血を、すべて呪いに変えろ」
彼女の両目が黒く染まり、皮膚には呪符の紋が浮かび上がる。
クリナ:《……誰か、止めてよ……誰か……!》
だが、口から出た言葉は―
クリナ:「殺す。すべて……殺す……」
4,最後の静けさ、そして決戦へ
シン:「ユイナ、スイ、レイ―三人とも、ここで待っててくれ」
ユイナ:「でも……!」
スイ:「シンっ! あいつ、今のままじゃ―!」
レイ:「……戻ってきてよ。絶対」
シンは静かにうなずいた。
そして歩き出す。
向かう先は、“血の契り”を結んだかつての仲間。
次回―
クリナとの最終戦。




