第42話『再会の前兆、仲間集う』
1,各地の“再起”
―リゼル=ファーレの外れ、古びた修道院跡。
修行を終えたスイとレイが、ついに立ち上がる。
スイ:「……準備完了。いつでも行けるよ」
レイ:「私も。“今度こそ”って気持ち、刃に乗せる」
二人の背後では、それぞれの精霊たちがふわりと浮かび、優しく見守っていた。
ルナリス:「あなたたちの力は、もう“頼られる側”」
レグルス:「心して行け。次は、選ぶ時だ」
スイとレイは拳を合わせ、目を見交わす。
スイ&レイ:「行こう。シンのところへ!」
2,響律の共鳴
一方、別の町では―
ユイナは次の目的地へと向かっていた。
ユイナ:「……それでも行く。だって、あたし……」
口を閉じたまま、胸に手をあてる。
その指先には、先日の“共鳴”で得た新たな魔印が浮かんでいた。
音が走る。心臓の鼓動と重なる魔力の脈動。
―それがユイナの新たな響律魔法《共命旋律》。
遠くの“誰か”と気配をつなぎ、互いを呼び寄せる―絆の魔法。
ユイナ:「シン……聞こえてる? ―わたし、あなたを信じてるよ」
3,グラヴィ陣営、次なる動き
魔導都市《グラン=ゾーン》の影にて。
ネクロ:「スイとレイが修行を終えたか……成長は予定通り。やはり、あの子らも“鍵”のひとつ」
クリナ:「でもさー、待ってるだけって飽きない? ねぇ、ねぇ〜、今度は“ちゃんと”遊びたい な〜♪」
グラヴィ:「……では、舞台を整えてやろう。“第二の戦場”を開くぞ」
彼の指先が虚空を裂く。
光と闇が交差する裂け目が、どこかで“扉”を開こうとしていた。
4,進化するシンの魔印
同時刻、シンたちの野営地。
夜空の下、シンは炎を見つめながら、深く息を吐いた。
ゼルグ:「気付いてるな、“お前の魔印”……進化の兆しを見せている」
シン:「……ああ。身体の奥で、何かが脈打ってる。まるで“細胞”が進化を選んでるみたいに」
カイラ:「あなたの中の“E細胞”……もしかしたら、ラグ=ノクス様の意思 を受け継いだ“進化の種”なのかも」
小さな魔印が、赤黒い光を放つ。
それはまだ“未完成”だが、確実に―変化しようとしていた。
シン:「“進化魔法”―まだ全然使いこなせない。でも、守るためなら……この力、使ってみせる!」
その瞬間、風が吹いた。
ユイナの共命旋律が、シンの気配と呼応し、空間が震える。
カイラ:「……今、“誰か”があなたを呼んでる」
5,運命の交差点へ
―リゼル=ファーレ郊外の“魔導遺跡”。
そこへ、修行を終えたスイとレイがたどり着く。
スイ:「……この辺りのはずなんだけど」
レイ:「妙な気配……警戒して」
その時、別の方向から足音が聞こえる。
スイ:「あなたは……」
長い黒髪と落ち着いた瞳。その手には魔導楽器のような“弓”を携えている。
ユイナ:「……ユイナっていいます。シンに助けられて……それから、いろんなことがあって ……」
レイ:「シンと一緒にいたの?」
ユイナ:「うん。でも、私、まだ何もできなくて……でも、あの人の力になりたくて」
その言葉に、スイとレイは視線を交わし、微笑む。
スイ:「そっか……シンが、また誰かを守ったんだね」
レイ:「……はじめまして、ユイナ。私たちはシンの仲間。スイとレイ」
ユイナの目がぱっと輝く。
少し安心したように、彼女は小さく笑った。
ユイナ:「よろしくお願いします……!」
―その瞬間、空が震えた。
時空が軋む音。闇の裂け目が開き、“異形の魔獣”が姿を現す。
グラヴィの声:「ようやく“集まった”な。ならば、“試練”を与えよう―シンが戻る、その前に」
スイ、レイ、ユイナ、そしてカナメが構える。
その時―風を切る音とともに、“黒い影”が地に着地した。
???:「試練ってのは……俺が来てからにしてくれ」
煙の中から、シンが現れる。
スイ&レイ&ユイナ:「シン……!!」
シンの顔に笑みが浮かぶ。
シン:「……全員、そろったな」
―運命の“交差点”に立つ5人。
その絆が、これからの戦いのすべてを決める。
次回―
進化する




