第28話『霊魂の戦神、覚醒』
アルナスの森の中心
―神代の戦場と呼ばれた大地が、再び戦火に包まれようとしていた。
空気は張り詰め、草木は震え、魔力の奔流が辺りを焼き尽くしていく。
ラグ=ノクスは、静かに仮面を手に取る。
その仮面は、白銀の骨に鹿と羊の角を融合した異形の面。 だが、その仮面の奥に潜む力は、未だ誰も知らない
ラグ=ノクス:「……これが最後だ。始めよう…….」
仮面を顔にあてがうと同時に、辺りの気配が一変した。
白かった仮面が、ゆっくりと黒く染まっていく
―まるで、狂気が形を持ったように。
シン:「このままじゃまずい......ゼルグ、カイラ。やるぞ.....」
ゼルグ:「当然だ!!」
霊魂の精霊・カイラが、眩い光と共に姿を現す。
カイラ:「共に戦おう、我が契約者!!」
シンの背に紅と銀の双翼が広がり、髪が光を宿してなびく。
その瞳は、深い闇と紅蓮の情熱が交錯するように燃え上がる。
その姿はまさに、戦神の顕現。
ラグ=ノクス:「いいぞ……その姿、その覚悟。ようやく舞台に立ったな」
地を蹴る。
一瞬でシンは空間を裂き、ラグ=ノクスへ拳を叩き込む。
シン:「霊魂精霊+反魔法.....霊魂拳・流転...!!」
衝撃波が地面を切り裂き、ラグ=ノクスの仮面に亀裂が走る。
だが、ラグ=ノクスは笑った。
ラグ=ノクス:「まだだ……!」
仮面が完全に黒へと染まり、角が伸び、背に闇の翼が現れる。
ゼルグ:「“仮面魔法”の最終形態……暴走状態だ!!」
カイル:「シン、次の一手で仕留めないと、もう引き返せない―!」
レイ:「……私の中の力、すべてを出し切る」
胸に手を当てると、内なる深淵から声が響く。
レグルス:「まだ終わりじゃないぞ、契約者よ。あいつらも呼び出せ
“あいつら”。
炎の悪魔・フレと、影の悪魔・シャドウ。
フレ:「やっと俺の出番か……灼き尽くしてやる!」
シャドウ:「ふふ……闇の底から引きずり込むのも悪くない」
レイは静かに息を吸い込む。
レイ:「...悪魔同化 モード トリニティ...!!」
雷、炎、影―
三つの異なる属性が、彼女の身体を包み、
一瞬にして漆黒と雷光の鎧へと変貌させる。
周囲の魔力が激しく脈動する中
レイは空を裂きながら跳び上がった。
レイ:「雷+炎+影魔法......改式・雷炎影穿!!」
―音速を超える一撃が、ラグ=ノクスの側頭部を穿つ!
ラグ=ノクス:「……ほう。貴様も“超えてきた”か」
ラグ=ノクスの仮面にさらなる亀裂が走る。
だがその内側―黒い光が、ゆらりと蠢き始める。
遠くから術式の支援を展開していたスイも、
風と水の精霊―カリファと水馬・ルナリスを呼び出し、 静かに口元を引き締めた。
スイ:「……私たちも、支える」
シルフィル:「風はお前に応えるぞ、スイ」
ルナリス:「戦場を泳げ、小さき女戦士」
風と水が交差することで生まれる“乱流”―
それを自在に操り、戦場の流れすら操る。
スイ:「水+風精霊魔法.......双流操域....!!」
次々と展開される援護領域が、シンとレイを守るように舞う。
シンは、目の前で変貌していくラグ=ノクスの姿を見据える。
ラグ=ノクス:「もっと見せろ……“お前たちの理想”とやらを」
そして、仮面の奥から、低く響く声が漏れた。
ラグ=ノクス:「こい!!ガキども!!」
シン&スイ&レイ:「「上等だ!!」」
シンとラグ=ノクス、
レイとスイ、精霊と悪魔―
それぞれの想いが交差し、運命の刃が交わる。
―戦いは、さらに激化する。
次回―
ラグ=ノクスの攻撃が激しさを増す!




