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第23話『虚界への挑戦』

1、虚界に踏み入る

虚ろな空間―

無限に続く鏡のような床と、上下左右の感覚すら曖昧になる空間に、レイ は足を踏み入れた。

レイ:「ここは……“空間”そのものが、歪んでる……?」

音も光も、どこか“遅れて届く”ような不気味さ。

その中心に、静かに佇む一人の存在がいた。

???:「ふふ……ようこそ、“虚界”へ。雷、炎、影―そのすべてを受け入れた者よ」

レイ:「……あなたが、“アークネス”ね」

アークネスは、透明なフードをかぶった中性的な姿の悪魔。

両の瞳は、万華鏡のように絶えず回転し、空間を歪ませていた。

アークネス:「私の試練は“存在”そのもの。お前が、ここに“在る”理由を示せ」

2,自我の崩壊

突如、レイの身体が「分裂」する。

目の前に現れたのは―

無表情のレイ

怒りに満ちたレイ

泣きじゃくるレイ

笑うレイ……

レイ:「これは……私……?」

アークネス:「空間とは“境界”。お前の心も、感情も、無数の層が重なり合ってできている。 だがそれを理解せずに力を持てば、いつか“自己崩壊”を招く」

そして、分裂した“偽のレイたち”が一斉に襲いかかってくる!

3,内なる葛藤

フレ:「レイ!!ここでお前が負けたら、“本物”が消えるぞ!!」

シャドウ:「お前が自分を“信じ抜けるか”どうか、それだけが鍵だ」

レグルス:「雷はただ破壊するのではない。真実を照らす閃光とれ!!」

―バチィッ!!!

空間が裂けるほどの音と共に、雷の拳が響く!

レイ:「私は、私だ……この“心”と“意志”で、すべてを乗り越える!!」

レイは自らのすべての分身を、一撃ずつ―。

しかし、迷いなく打ち倒していく。

空間との契約試練が終わり、アークネスが静かに歩み寄る。

アークネス:「“自分”を見失わぬ者に、空間は味方する」

そして、アークネスは右手を差し出した。

アークネス:「さぁ―契約を」

レイ:「……よろしく、“アークネス”」

レイの腕に新たな魔印が現れた。

契約の光が、空間全体に広がる。

その瞬間、レイの背に、雷・炎・影・そして空間の力が融合した新たな気配が宿った。契約と同時に、彼女の魔力が劇的に変化する。

レイ:「っ……これ……これは……!」

かつてない感覚。

心と肉体、魔力と精神―すべてが“ひとつ”になった感触。

フレ:《感じるか? 雷も炎も、影も、空間すら……もうお前の一部だ》

シャドウ:《これが“融合”じゃない。“本質”を受け入れた結果だ》

アークネス:《この魔力は、もはや誰かの模倣ではない。“お前”という存在そのものが創り 出した、唯一無二の力だ》

雷が走るような残光を残しながら、レイの姿が“舞うように動く”。

そのステップは、空気を切り裂き、視線すら置き去りにする速度。

拳は一度放たれたかと思うと、寸遅れで別の空間から出現する。

次の瞬間には背後に回り、時に足元の空間を歪ませて一気に跳躍する

― 新たな技が、名前と共に具現化する

空裂舞陣くうれつぶじん

空間そのものを“舞台”とする格闘術。

時間差攻撃、空間跳躍、不可視ステップを含む、高速・高威力・高錯乱の連撃。

レイ:「これが……“私自身”の力」

力に呑まれるのでも、力を借りるのでもなく。

“すべてを受け入れた”からこそ生まれた、確かな技。

その足取りは、もう迷いを含んでいなかった。

4,扉の先へ

空間が音もなく閉じていく中、レイの前に一つの道が拓かれる。

レイ:「……シン、スイ。待たせたわね。私も、準備はできた」

3人の試練、それぞれの物語が、いま終わりを迎えようとしていた。

次回―

再集結!!

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