第22話『共鳴する闇と焔』
霧が晴れた空間の中央に、レイは静かに立っていた。
その身体からは、赤黒い燐光がゆらめいている。
フレの紅蓮、シャドウの黒影―。
ふたつの魔の力が、彼女の内側で交差していた。
1,契約の刻
フレ:「なるほどな……怒りも悲しみも、受け入れて、なお前へと…..肝据わってるじゃねぇか」
シャドウ:「……己の恐怖を見つめながら、それでも“誰かのために拳を握る”とは。奇特な 少女だな、お前は」
レイ:「……私が強くなりたい理由は、誰かを“殴るため”じゃない。“守るため”よ」 フレはにやりと笑い、炎の拳をレイに向けて突き出した。
フレ:「なら証明しろ。炎の悪魔として……この“力”を本当に使いこなせるのかをな!」
シャドウ:「我もだ。闇を受け入れられるというのなら……その魂に、影を刻め」
レイは、二人の悪魔の手に拳を合わせた。
その瞬―
ズアアアアアアァァン!!
彼女の身体を中心に、赤と黒の魔紋が交錯しながら広がる!
レイ:「これが…2つの…“同化”……!」
2,2つの悪魔同化
全身を覆う黒い格闘装束。
肩と腰のあたりには紅蓮の炎が揺れ、背には影の翼が浮かび上がるように形成されてい た。
レイ:「身体が……軽い。いや、重い……でも、前より“強さ”が、はっきり感じられる」
フレ:「オレの“熱”を感じてるか? お前の怒りも哀しみも、全部力に変えてやる!」 シャドウ:「闇とは拒絶ではない。“共に在ること”で強くなる。忘れるな、レイ」
レイは拳を握る。
次の瞬間―
ドゴォォンッ!!!
練習用の岩柱が、一撃で粉砕された。
レイ:「……これが、私の“力”だ」
悪魔同化によって生まれた新しい技が、体の奥から湧き上がってくる。
レイ:「これで……私は、守れる。もう誰にも、大切なものを奪わせない」
3,試練の終焉、そして次なる扉
フレとシャドウはそれぞれの姿へ戻り、ゼルグ同様に、小さくなってレイの肩と背中にふわ りと浮かぶように乗った。
シャドウ:「レグルス、そして我ら。次に待つ者は“空間”の果てを司る存在……アークネス」
フレ:「こいつは、“世界の構造”そのものに干渉する。油断すんなよ、レイ」
レイ:「わかってる。私は、もう後ろには下がらない」
霧が再び広がり、レイの前に次なる扉―。
虚の空間を思わせる、鏡のように歪むゲートが 出現する。
レイは深く息を吸い、足を踏み出した。
次回―
空間の悪魔、降臨。




