第195話『その手で、夜明けを』
1,崩壊の果てに——
崩れゆく封印空間の中心。
イツキとシンはゆっくりと地上へ降りていく。
——その姿を、地上から見上げる仲間たち。
ミリ:「イツキっ……!!無事なの!?」
クロ:「シンさん……本当に戻って……!」
セナ:「ううん、違う……“帰ってきてくれた”んだよ」
イツキとシンの体は傷だらけだが、
その背中には、確かな“終焉と勝利”の重みがあった。
2,終戦報告
超大型避難所。
六大国の魔法帝たちと、全国家の代表たちが集う。
ロッシュ:「……オリジン・ノウスは、消滅した。今この時をもって、“滅びの未来”は回避され た」
リゲル:「すべては——英雄たちの命をかけた戦いの果てに、だ」
映像水晶には、戦いの記録が映し出される。
静まりかえる群衆。その中から、声が上がる。
「……ありがとう、イツキ様……!」
「魔導騎士団に、万歳を!」
「イツキーーー!!シンーーーー!!!」
「おかえり!!!」
——歓声。
それは、すべてを終えた者たちへの、讃歌だった。
3,再会と、安堵
病室。イツキが目を覚ますと、そこにはクロ、セナ、ミリの姿。
イツキ:「……ここは……」
クロ:「やっと起きたな。まったく、お前は本当に……」
ミリ:「ほんとに……良かった……生きてて…!」
セナ:「シンさんも、隣の部屋で安静中。全部終わったよ、イツキ」
イツキ:「……そうか。……星、戻ってきたか?」
クロ:「ああ。夜空、見ろよ」
カーテンを開けると、そこには——
一面に広がる、静かで美しい星空。
イツキ:「……帰ってきたな、“俺たちの宇宙”」
5,シンの部屋
???:「.....!!.....ン!!...シン!!!」
シン:「.....お前ら......!!」
そこには、かつての仲間であった、スイ・レイ・ユイナがいた。
スイ:「もう!!!...本当に....本当になにしてんのよ!!!」
レイ:「まったく.....心配したんだからね.....」
ユイナ:「でも....生きててよかった......」
シン:「ごめんな...心配かけて....やっぱ..お前らのこと...好きだよ......」
スイ:「当たり前じゃん!!」
6,シンとの語らい
夜。屋上で、イツキとシンが並んで座っている。
シン:「すまなかったな。全部、俺のせいだ」
イツキ:「……違うよ。あれは、“ノウスが支配してただけ”。親父の意思じゃない」
シン:「……そう言ってくれるだけで、救われる」
イツキ:「これから、どうする?」
シン:「世界を見て回るよ。“誰も奪わない世界”が、ちゃんと根づくか……この目で、見たい んだ」
イツキ:「……そっか。じゃあまた、どこかで」
拳をぶつけ合う二人。
5,星は巡る
——1年後。
世界は完全にもとに復旧し、
国境を越えた祝祭が始まり、世界はようやく“未来”を取り戻した。
イツキ・ミリ・セナ・クロは、ちょうど20歳になった。
ミリ:「あれ……イツキは?」
クロ:「また、一人で星を見に行ったんじゃねぇの?」
セナ:「良し!!私達もいこ!!」
丘の上で、イツキが星を見上げている。
イツキ:「……セレオス、見てるか? 世界はちゃんと、生きてるぞ」
風が、優しく吹く。
イツキ:「俺は、進むよ。どこまでも。誰かの希望を、照らすために——」
夜空には、“新しい星”が一つ輝いていた。
——そして、夜明けが訪れる。
次回——
それぞれの道へ!!




