第194話『星創連奏』
1,封印空間・崩壊寸前
虚無と宇宙がねじれた異空間。
イツキとシンが、“存在の暴走”そのものであるノウスを封じた空間は、限界を迎えつつあっ た。
ノウス:「……器ごと壊す気か。だが、私はまだ“因果そのもの”……終わらぬ…」
イツキ:「シン……今しかない。すべてを合わせるぞ!」
シン:「ああ。お前と一緒なら、今度こそ——“あの日の選択”を、超えられる!」
2人の手のひらが、虚空で重なる。光が生まれる。
2,《連携魔法: 星創連奏》
イツキの《万有魔法》と、シンの《堕神+真魔法》が共振する!
空間中に、数千の星陣と神紋が交差し、
銀河をなぞるように魔法陣が走る——
イツキ:「——万有魔法......星間奏陣」
シン:「——堕神+真魔法......天創刃界」
ノウスは困惑する。
ノウス:「な...なぜだ!!!なぜ.....人間などという下等生物が.....私の....宇宙を!!」
2つの魔法が“同一軌道”で重なり、ノウスを中心に展開する!
セレオス:《やれ、イツキ——“この宇宙ごと、再調律しろ!”》
ノウス:「やめろォォォォォォォォ!!!!!!」
——発動。
3,星と神を穿つ
《星創連奏》
——それは、宇宙そのものに“新たな律”を与える魔法。
魔力はもはや魔法という枠を超え、 存在論・因果・記憶・時間を再構築する“宇宙再起動の一撃”。
ノウス:「私は......まだ、“父”として......存在を……っ......!」
イツキ:「違う。“父”でいるなら、世界を喰らわなかった!! これが、俺たちの答えだ!!
シン:「さよならだ、ノウス。……あんたは、もう——俺たちの父じゃない!!」
光が——宇宙そのものを、飲み込んだ。
4,静寂のあとに
爆発も音もない。
ただ、宇宙が“ため息”を吐いたように——ノウスは、存在ごと消えた。
セレオスの声が、イツキの中にだけ響く。
セレオス:《ありがとう、創造主。俺の存在も、ここで眠る。君がいたから、星は生まれた》
イツキ:《……ああ。いつかまた……どこかの夜空でな》
セレオスは静かに消滅した。
5,時間切れ
イツキの身体が、ふらりと崩れる。
シン:「イツキ!」
イツキ:「……大丈夫。魔法核が空になっただけだ…すぐ戻るよ…それより、親父こそ……」
シン:「……なんとかなった、みたいだな。封印空間の内側でやれた。誰も巻き込まずに ……」
空間が崩れ、外の世界が見え始める。
ミリ:「——イツキーーーーッ!!!!」
クロ:「あいつらやりやがった……マジで、やりやがったぞ……!」
セナ:「すごい...!!!ほんとにすごい!!!」
6,そして、最後の空
空に、星が戻ってくる。
宇宙の揺らぎが、少しずつ整い始める。
イツキは、崩れた封印空間の中で、空を見上げて微笑む。
イツキ:「……ようやく、“空”が見えたな。父さん」
シン:「……ああ。お前の空は、綺麗だな……」
——そして、宇宙は静かに目を閉じる。
次回——
夜明け。




