第192話『存在再誕』
1,“別れ”と“託すもの”
全空間が、逆創の魔法によって崩壊のエネルギーを帯び始める中——
イツキ:「サタン、バハムート。……行ってくれ。あそこを守るのは、お前たちしかいない」
サタン(悪神魔法・悪神):「本気か? ここを離れれば、お前は“万有”しか残らんぞ……!」
バハムート(創竜魔法):「俺を囮に使え。それでも尚、この場に残せるだろう?」
イツキ:「……お前たちを“盾”にはしない。あそこには、子どもたちも、家族もいる。……星を 託せるのは、俺じゃない。“お前ら”なんだ」
沈黙のあと——サタンが一度だけ、低く笑う。
サタン:「フッ……最高の“器”だぜ、お前はよ。わかった。……地獄の力、民のために使って やる」
バハムート:「……命、懸けるに値する“王”に出会えた。行くぞ、サタン」
2人の存在が光に変わり、転移。
巨大な空の裂け目へと消えていく。
クロ:「……イツキ、お前、ほんとに……一人で“あれ”と戦う気かよ……」
イツキ:「一人じゃねぇ。セレオスと……この宇宙の全部が、俺の中にある。だから、俺は一 人にならない」
2,存在崩壊発動
ノウスが最後の創造式を起動。
ノウス:「“創造されていない存在”など、許さない。“存在”は私が定義する。ならば、貴様を 定義から排除する。それが……絶対なる“終わり”だ」
そして、空間に展開されるは——存在消去領域
クロ:「これは……イツキの魔法が、効いていない……!?」
セナ:「まさか……存在そのものを、“未定義”にしてる……!? 魔法も思考も、届かなくなる ……!」
レイ:「クソッ、やばい! イツキ、これじゃお前が……!」
3,ただひとつの力——宇宙の意志
だが、イツキは一歩も引かず、進み出る。
イツキ:「……怖いさ。“自分が消える”ってのは、正直怖ぇ。
けど、それでも進む。……俺が、ここに在ったって、証明するために」
セレオス:「……その意志、宇宙と重なる。お前が在る限り、宇宙は終わらない。だから、最後の力を貸すよ。イツキ、今こそ—— “真の宇宙再誕”——発動!!
イツキの体が、完全な星核結晶体へと変化。
その光は、ゼロ・フィールドさえも貫き、“存在”そのものを再定義していく。
ノウス:「なに……!?その魔法……私の“創造式”に干渉してくるだと……!?」
イツキ:「お前が創ったこの宇宙じゃ、俺は“存在しなかった”。ならば書き換えるさ。“俺がいる宇宙”に、すべてを!!」
そして――
イツキ:「星創核共鳴式・最終定義、発動!!」
4,世界の境界が砕ける音
宇宙が鳴動する。
それは、創造の旋律に“人の意思”が刻まれた瞬間。
ノウス:「あり得ん……! 人間が、私の宇宙を、上書きするなど……!」
クロ:「これは……“再誕”じゃない……!イツキが、“世界の存在条件そのもの”を定義しなおしてる……!!」
空が砕け、星が咲く。
——星の中心で、たったひとつの存在が叫ぶ。
イツキ:「俺は、存在する!!俺は、ここに立ち、この星を、宇宙を、仲間を、未来を守 る!!!!!」
そして、ゼロ・フィールドは砕け散る——
遂にノウスの領域に風穴が開く!
次回——
シンの父としての“意志”が、イツキの声に呼応して蘇る……!
そしてノウス、ついに真なる最終姿を顕現!
その“正体”は、“神を超えた存在”そのものだった——!
星の鼓動が交差するッッ!!




