第189話『原初の終焉』
1,星が震える——その“存在”の解放
激しく歪む空。
そこに降り立った“何か”は、既に「姿」とすら呼べないほど異質だった。
——オリジン・ノウス、本性顕現。
ノウスの肉体が崩れ、無数の「概念の塊」として変化していく。
クロ:「……これは、“見てはいけないもの”……!」
ティア:「存在そのものが分解されてる……これは、“原初の構造式”よ……!
ラザール:「あいつ……今この世界の“理”を書き換え始めてる……!」
ノウスの声が、宇宙そのものを通して響く。
ノウス:「——我が名は、カオティック・アルファ。 万象を孕み、全てを“無”へと還す、最初の存在」
ノウスが手を広げるたびに、空間ごと“消滅”していく。
その中心にあるのは、《因果方程式核》。
セレオス:「あれは……“宇宙の死”そのものだ。時間、空間、意志、存在——全てを吸い込 み、喰らい、再構成する……!」
イツキ:「“概念の再設計者”か……!」
2,絶望と反撃の一手
ノウス:「……汝らの“定義”など、不要。存在そのものを無価値とする」
ザミール:「これ以上、好きにさせるか……!」
全魔法帝たちが、空間に一斉展開魔法を放つ。
リゲル:「氷の理を持って、熱量を凍てつかせよ!!氷帝魔法...氷星界!」
バルト:「灼ける鉄の拳を、天地へ!!爆炎魔法....爆陽武神掌!」
カロン:「重力と空間を曲げ、戦場をねじ伏せる!重力魔法......次元崩嵐!」
魔法帝たちが繋ぎ止めた、ほんの一瞬——
イツキ:「行くぞ、セレオス……この力で、あいつを止める!」
セレオス:「“創るために壊せ”。万有魔法・終極拡張——」
イツキ:「万有魔法....星核展界!!!」
それは、宇宙そのものを“書き換え返す”魔法——
万象の定義を凌駕し、空間そのものに「意思」を持たせる。
3,交錯する、存在の核心
イツキとノウスが、真正面から激突する!
爆発ではない、時間の崩壊。
衝突ではない、次元の折り畳み。
“存在”が擦れ合い、“定義”が書き換えられる最前線。
シン:「イツキィィィィィッ!!!!」
突如、シンがノウスの横から跳び出し、イツキを襲う!
グサァ!!
シンは、イツキの腹部に腕をねじ込ませる。
イツキ:「来いよ……全部受け止める。お前ごと、“あいつ”もな!」
だがその時、イツキの光が、シンの胸を貫く——
イツキ:「……目を、覚ませ、親父!」
4,シンの解放——そして再誓
光の中で、微かに声が聞こえた。
シンの心の中。
シン:《……ああ……あの時……俺は……》
記憶が、断片的に戻る。
幼きイツキと笑っていた自分。
クロと並び立ち、剣を交えていた日々——
シン:「俺は……喰らうために、生まれたんじゃない……!」
バキィィィィィン!!!!!
魔核が砕け、ノウスの呪縛が解かれる!
イツキ:「……親父!」
シン:「……すまねぇ、イツキ。俺は……俺だ。戻ったよ」
その声に、イツキが笑う。
イツキ:「“ようやく”だな……!」
ノウス:「……下らない感情……お前は“可能性”だったのに……」
ノウスの声が、冷たく怒りに染まっていく。
ノウス:「ならば、この身も偽り捨てよう。 真・原初形態——解放」
その姿が、一瞬にして“神をも凌駕する”存在へと転ずる——!!
5,終焉の胎動
クロ:「来るぞ……本当の終わりが!」
セナ:「でも……イツキもシンも、まだ倒れてない……!」
ミリ:「これが……人類の希望だ……!」
避難所の人々が、空を見上げて祈る。
そして、イツキとシンが並び立つ。
イツキ:「さあ、行くぞ、シン……今度は、一緒にだ」
シン:「ああ。全部ぶっ壊して、全部救ってやろうぜ」
——宇宙VS原初。
全存在を賭けた、最後の戦いが始まる——!!
“それ”は、全魔法の創始であり、全存在の意思だった——
次回——
神殺し。




