第185話『僅かな勝利』
無数の魔力嵐が吹き荒れる戦場。
1,勝利
黒く裂けた空の下、シンとアダイブが支配する魔領域を、イツキたちは突破しようとしてい た。
イツキ:「神獄+時間魔法....時空因子——ッ!!」
漆黒と星光が重なり、空間が軋み、因子を超えた法則が顕れる。
イツキが解き放ったその一撃は、空間を巻き込みながらアダイブを貫いた
シン:「なッ……この力……“創竜の核”だと……!?」
クロ:「イツキの魔法……時空と天を超えてる……!」
ミリ:「セナ、今よ! 雷の導きで!」
セナ:「八雷魔法...死雷破——!!」
轟雷がシンを襲う——
それは確かに、勝利の光だった。
だが、次の瞬間。
空が——軋むような悲鳴を上げて、裂けた。
2,オリジン・ノウス・顕現
???:「――我が名は、“オリジン・ノウス”……」
???:「貴様らの成した“因果の収束”……それすらも、我の胎動の一部にすぎぬ」
イツキ:「なに……?いま、誰の声だ……!?」
クロ:「……聞こえる。空間の向こうに、誰かが……目覚めようとしてる……!!」
アダイブの砕けた体が、ノウスの声を受けて再構築されていく。
アダイブ:「……神の名を口にして、抗おうとはな。“創られた者”のくせに。」
イツキ:「っ……!」
ミリ:「イツキ、また来る!!」
3,イツキ・致命傷
——アダイブが、イツキを狙って放った魔閃。
セナ:「イツキ、下がって!!」
だが、その瞬間——イツキが、自ら前へ出た。
イツキ:「——お前たちに、傷一つつけさせないッ!!」
—《神獄魔法・ゴットフォール》展開!!
魔閃が結界を砕き、イツキの身体に直撃。
血が舞い、魔力が暴発する。
ミリ:「イツキィッ!!!」
セナ:「やだ……やだよ……!」
クロ:「おい……イツキ....イツキ……!!」
倒れ込むイツキ。その傷は深く、息も絶え絶えだ。
—
そのとき、**再び現れた“黒き巨影”**が戦場を覆う。
シン:「……ま……間に合った……。アダイブ……立て……ノウスが……目覚めるまで…… 」
イツキ:「おい、親父……今なんつった……!?」
だがその言葉は、虚空に消えるだけだった。
アダイブが再び膨れ上がり、暴走を始める。
世界は歪み、地面が崩れ落ちていく。
ロッシュ(通信):「全戦力、退避……いや、再集結だ。今は勝てん……!」
ロッシュ:「イツキ……生きろ。お前は、まだ“終わらせちゃいけねぇ”存在だ……!」
セナ:「お願い……目を開けて……イツキ……」
イツキ:「……ク…ソ…」
—
こうして、一度の勝利が、絶望へと塗り替わった。
戦いはまだ、終わらない。
次回——
目覚めの時。




