第184話『虚空からの声』
暗黒の魔圏にて、創竜・イツキと融合神獣・三獣士の猛攻により、
アダイブの肉体は激しく損壊し、因子の核ごと崩れかけていた。
1,???の声
アダイブ:「我はまだ……終わらぬ……我が主の“扉”は……開かれる……」
その言葉と共に、空間が裂ける。
何かが覗き込むように、空そのものが“ねじれる”。
ミリ:「なに、あれ……!?」
セナ:「……視線……空の奥から、誰かが“見てる”……!」
クロ:「これは……因子を超えた“上の存在”……!」
その瞬間、声が響く——
???:「……創竜……観測完了。対象、起動条件再構築中……」
声は冷たく、無機質で、宇宙の中心から響いてくるようだった。
イツキ:「誰だ……お前は……!」
アダイブ:「……主よ……ノ……ウ……ス……我に……まだ……使命を……!」
だがアダイブはそこで崩壊し、因子の霧とともに消滅する。
クロ:「ノウス……?」
イツキ:「まさか、今の声がその……“ノウス”ってやつか?」
その時、歪みの奥から、禍々しい魔力が再び流れ出した。
破れた次元の奥から、黒い槍のような魔力が現れる。
セナ:「……戻ってきた!? シンの魔力が……!」
——だが、現れたのは完全な姿ではない。
2,堕神・再出現
息を荒げ、傷を負った状態のまま、シン=堕神が再出現する。
シン:「……くっ……アダイブの“再召喚”には……魔力が……足りん……」
その身体は明らかに消耗しきっていた。だが、彼は叫ぶ。
シン:「……ま、間に合った……これで、ノウスが……目覚めの条件を……!」
イツキ:「親父ッ!!! ノウスってなんだよ!!!」
シン:「……聞くな、イツキ……知れば、お前は……“戻れなくなる”……」
イツキ:「もう戻らねぇよ。知るまで、俺は前に進めねぇ!!」
だがその会話の隙を縫うように、次元のゲートが再び開か
——
堕神・シンの半身が、“異形の触媒”と融合を始めた。
シン:「アダム……イブ……その始源因子の融合体……《アダイブ》の一部を……この身に 刻む……!」
クロ:「親父が……自分を、捧げてるのか!?」
ミリ:「まさか、アダイブを……自身の中に“顕現”させる気……!?」
禍々しい咆哮が大地を揺らす。
シンの背に、新たな“黒翼”が生まれ、腕が歪な剣へと変貌する。
イツキ:「……本気ってことかよ……!」
シン:「時間が必要なんだ……“奴”を、目覚めさせるには……」
セナ:「奴……って……やっぱり...ノウスって何者なの……!?」
シンの魔力が臨界に達したその瞬間——
イツキの中で、確かに何かが目覚めかけた。
イツキ:「……創竜の中で、“何か”が反応してる……ノウス……俺の力に、何か関係がある のか……?」
そして、戦いは再開する。
黒翼の堕神シン vs 創竜イツキ。
“真の黒幕”に近づく中で、最も血の濃い者同士が刃を交える瞬間が迫る——。
次回——
勝利?




