第173話『四獣の反撃』
1,獣型
シンが放った“魔領域”。
それは、空間そのものを呑み込むような圧迫と沈黙を孕んでいた。
ロッシュ(通信):「これは……世界法則が捻じ曲げられてる……!」
空と大地が逆転したかのような混沌の中、 次々と押し潰され、動けなくなっていく。
セナ:「この領域、普通じゃ太刀打ちできない……!」
イツキは静かに、前へと進む。
その背に、再び現れる《創竜バハムート》の幻影。
イツキ:「……行くしかねぇ。クロ、ミリ、セナ。獣型で突破するぞ。」
クロ:「了解。……天翔魔法....天翔融合・獣型!」
ミリ:「あたしも!八雷魔法...八雷融合・獣型!」
セナ:「……っ、負けられない。鳳炎融合・獣型!!」
四人の魔力が、大気を裂くように燃え上がる。
その姿は——
空を翔ける光の獣、雷を纏う荒神、天に燃え上がる朱の鳳凰、そして、蒼き竜。
《四獣、集結。》
2,反撃開始
バハムート:「イツキ……この魔領域は“概念干渉型”だ。現実のルールごと支配している。 突破するには、逆にこちらの意志で“世界を書き換えろ”。」
イツキ:「ああ、やってやる……!」
シン:「ふん……その程度で、この“神の領域”を破れるとでも?」
黒い雷が再び四人に襲いかかる。
イツキ:「みんな、援護頼むッ!!俺が道を開く!!」
イツキの咆哮と共に、爆発的に魔力が放出される。
——《創竜魔法......アストラル・クロー》
巨大な龍の爪が空を裂き、魔領域の一角をこじ開ける。
セナ:「今よ!!」
《災炎魔法.....セレスティア・ウィング》
ミリ:「喰らえッ!!」
《八雷魔法......ミョルニル・ジャッジメント!!》
クロ:「……いけ、星の一閃!!」
《天翔魔法......エンシェント・シュート》
四獣の魔法が同時に放たれ、魔領域の一部が完全に砕ける。
3,全軍・突入
イツキ:「っしゃあ……!突破口、作ったぞ!! 全軍、突入しろ!!」
軍の魔導士たちが動き出す。
恐怖の中でも、確かな光が前にある限り、彼らは進む。
セナ:「イツキ、背中任せてね!」
ミリ:「次はこっちが攻める番だよ!」
イツキ:「ああ……みんなで勝つんだ!」
シンの眼が、わずかに揺れる。
シン:《この力……本当に“ヒト”のものか……?》
世界を圧する神の力に、抗う者たち。
その心に宿る“創る意志”が、確かに未来を変えようとしていた——。
次回——
カイル、体張る!!




