第172話『侵蝕する神威』
――空間が軋む。
1,反撃?
互いに放つ一撃は、もはや地形を消し去るほどの破壊力を持ち、
創竜・バハムートと堕神・シンの衝突が、大地を割っていた。
イツキ:「くっ……こいつ、まだ底が見えない……!」
ミリ:「援護入るよッ!」
クロ:「星聖魔法....流星崩!!」
星光と雷鳴が交差し、堕神・シンの周囲に直撃するが——
シン:「……効かぬ。」
シンが軽く手を振っただけで、攻撃は霧散し、空間がねじれる。
セナ:「何……!?あたしの火すら通らない……?」
クロ:「いや……この圧、魔力の“相”が逆転してきてる……!」
ミリ:「つまり、“私たちの世界の法則”が……塗り替えられてるってこと……?」
その瞬間——
シン:「この次元に、我が神威を刻もう……」
漆黒の翼が広がり、上空に巨大な紋章が浮かび上がる。
バハムート:「来るぞ、イツキ……これは“神すら拒む領域”……!」
シン:「堕神魔法....魔領域.....神界」
――バァァァン!!!
地平線が一瞬にして色を変えた。
空は赤黒く染まり、光が吸い込まれていく。
魔力が沈黙し、空気は鉛のように重い。
「な……なんだこれ……!?」
「身体が……動かない……っ!」
クロ:「……魔力を持たない者から、先に崩されていく……!!」
ロッシュ(通信):「ダメだ、通常の術式じゃ魔力が散って届かない……!これは……“法則 の破壊”だ……!」
ユイナ:「各国部隊に伝達して!一時退避!魔力量A未満の術士は即時後退させて!!」
セナ:「……このままじゃ、みんな……!」
ミリ:「立てるのは、今この場で“神獣融合”した私たちだけ……!」
イツキ:「だったら……俺が前に立つ!!」
イツキ:「創世+創竜魔法....蒼輝結界——展開!!」
巨大な蒼い結界が、地上部隊全体を包み込み、沈黙していた魔力が一部だけ蘇る。
「う……動ける!?」
「この魔力……イツキが……!」
イツキ:「お前ら……ここから先は、俺たちに任せろ!後方から全力で援護頼む!!」
ミリ:「っふ……ついに来たね、“最深領域”。」
クロ:「ここからは、本当の意味で“神の壁”だ....イツキ。」
セナ:「でも、私たちがいる!絶対、行こう!」
バハムート:「……よくぞ、ここまで辿り着いたな。“創造の意志”よ。」
そして、堕神・シンがゆっくりと手を上げる。
シン:「さて……試練はまだ始まったばかりだぞ、我が息子よ。」
次回――
神と神獣の戦いは、新たな局面へ突入する。




