第170話『戦いの幕開け』
――空を割る魔導艦が、大陸上空を滑空していた。
1,降下準備
すでに《ゼロ・カテドラル》へと渡っていた世界連合軍。
イツキたちは、堕神・シンから送られた《決戦の座標》を受け取り、そこへ向かっていた。
ロッシュ(通信):「よし……あったぞ。堕神から送られた“場所”を特定した。ここが、やつが 待つ戦場だ」
地表には黒い瘴気が渦を巻き、空間そのものが歪み始めている。
そこは、地図に存在しない、世界の“断層”だった。
クロ:「空間の構造が崩壊してる……!」
スイ:「……あそこにいるんだな。あの人が」
セナ:「……でも、壊すんじゃなくて、“創る”んだよね、イツキ」
イツキは、深く頷いた。
背には、静かに輝く“創竜の紋章”。
バハムートの力を宿したその身体が、確かな未来への 意志を語っていた。
ロッシュ(通信):「イツキ。お前はもう一人じゃない。全軍、君の後ろにいるぞ」
イツキ:「……了解。“創る力”で、終わらせてみせる」
ロッシュ(通信):「各国連合、全軍に告ぐ!これより“最終降下”を開始する!!」
――そして、跳んだ。
2,降下!!
その瞬間、バハムートの幻影が彼の背中に浮かび上がり、煌めく竜の羽ばたきが大地を 照らす。
魔導艦のハッチが一斉に開き、精鋭たちが次々と光の翼と共に空へ舞い降りていく。
イツキはその先頭。
背後に仲間たちを従え、眼下に広がる断層へと、一直線に飛び込んでいく。
イツキ:「創竜魔法......創竜融合――人型!」
蒼く燃える鎧と化した肉体に、竜の双翼が展開される。
それは神話すら塗り替える、人と竜の極致。
イツキは、全軍の先頭に立って、天空から一気に突入する――!
3,堕神との対面
“ゼロ・カテドラル”の中心、歪曲した空間の中心に、それは待っていた。
シン:「来たか……息子よ」
背後には、黒き因子で形成された異形の魔物たち。
空間はひび割れ、時空の層すら歪む。
シン:「この地こそ、世界の“境界”だ。お前が創るか、我が壊すか。どちらが“正しい”未来か ……見せてみろ」
イツキ、着地。爆風を巻き起こし、巨大な魔法陣が大地に広がる。
イツキ:「創世魔法.....創光……!」
光の輪が瞬時に広がり、周囲の軍を結界で包み込む。
ミリ:「魔導結界の展開、速すぎ……!?」
セナ:「創竜の力が、軍全体を“守る”魔法に……!」
クロ:「さすが……今のイツキ、もう誰よりも“世界”を背負ってる」
そして、真っ向から対峙する、父と子。
空がねじれ、地が崩れ、魔法の構築が激突する。
シン:「ならば――その拳で、すべてを語れ!!」
イツキ:「行くぞ、親父……創竜魔法.....創磨嵐牙!!
神と神。
“かつて人間だった者たち”の、運命を超えた激突が始まる。
次回――
父と子の戦いが今、始まる!!!




