第166話『堕神・シンとの邂逅』
――地が震える。
空が裂け、次元が歪む。
その中心から、「それ」は現れた。
1,堕神・降臨
???:「……イツキ……」
声と共に、空気が凍る。
重く、圧倒的な“神威”が世界全体を支配する。
その姿はすでに人ではなかった。
六枚の黒翼を持ち、全身から闇の因子が霧のように放たれ、赤い双眸が空を射抜く。
ロッシュ:「……堕神……シン……」
ミリ:「やっぱり……生きてた……」
セナ:「違う……これはもう、“ヒト”じゃない……!」
イツキは、動じることなく前に出る。
イツキ:「……親父」
シン:「……その呼び方、もう不要だ。俺は“人”を超えた。“堕神”だ」
次の瞬間、世界が瞬く。
――ドガァァン!!!
突如として姿を消したシンの拳が、イツキの目前に出現。
防御魔法でなんとか防ぐも、イツキは数百メートル吹き飛ばされ、岩山を砕く。
ミリ:「イツキッ!!」
ロッシュ:「……!」
血を流しながらも立ち上がるイツキ。
その目は、燃えるような青い意志に包まれていた。
イツキ:「……やっぱり、容赦ないな……でも、こっちも……本気でいく」
蒼き光が地に走る。彼の背に浮かび上がるのは——
バハムートの幻影。
《創竜融合・獣型》発動。
空に響く、竜の咆哮。
鋭い爪、鋼の鱗、漆黒の双翼が夜空に輝く。
サタン:《……イツキ...今、お前はバハムートと完全に同調した……!》
バハムート:「お前にこの力、託そう。」
2,創竜 vs 堕神
イツキ:「創竜魔法....創牙竜猟!!」
鋭い光の爪がシンを襲う。
だが、シンはそれを無傷で止めた。
シン:「軽いな。それが“創竜”の力か?」
イツキの表情が変わる。
イツキ:「なら、これはどうだ!!」
《ノヴァ・ブレス》
――白銀のビームが放たれ、大地ごと焼き払う。
直撃したかに思えたが、シンの六枚の黒翼がそれを裂いた。
シン:「……悪くない。だが足りない。全然足りない。」
彼が手を掲げると、空に“終末の雷雲”が走る。
シン:「堕神魔法.....終雷」
——ドガァァァァン!!!
雷が落ち、イツキの創竜形態が爆風に包まれる。
ミリ:「イツキ!!」
しかし、煙の中から、竜の姿が再び現れる。
片膝をつきながらも、その眼は光を失っていなかった。
イツキ:「これが……“親父”の本気かよ……」
バハムート:「恐れるな。“創る意志”こそ、お前の力だ」
3,戦いの中断・管理者の介入
その時、空が再び割れる。
金の光が降り注ぎ、一人の少女の姿が空から舞い降りた。
セナ:「あれは……?」
サタン:「……世界管理者・ルア……か」
ルア:「この戦い……今、終わらせる。次元が崩壊する前に」
シン:「……面白い。貴様まで出てくるのか」
ルアが一歩前に出る。
ルア:「“堕神”シン。もしお前が人類の未来を断とうとするなら、私はこの場で、お前を“世 界”から排除する。」
世界が静寂に包まれる。
だが、シンはただ静かに笑った。
シン:「ならば……次の戦いの“舞台”を整えておけ。今は退く」
シンの姿が闇に溶け、空間の裂け目ごと消えた。
残されたのは、崩れかけた大地と、膝をつくイツキ。
イツキ:「……まだだ。俺は……ここで終わらない」
通信が鳴る。
ロッシュ(通信):「各国魔法帝に通達。“世界魔導会議”を開く。……この戦い...”世界規模”になるぞ」
次回——
世界規模の会議が始まる。




