第163話『継承者・セナ』
空に、災炎の羽が舞う。
天魔法の光が、空の雲を割く。
1,火炎の力
フェニックスの炎と、セナの天が、いま──交わる。
セナ:《私にも……まだ、できることがある。だって、私は“生き残った”んだから──》
フェニックスの声が、頭に響く。
フェニックス:「お前の魂、確かに災炎に染まった。いくぞ、セナ」
セナ:「災炎魔法──鳳炎融合!」
爆炎が爆ぜ、セナの身体を包み込む。
──まずは獣型。
両手が羽に変化し、背中から巨大な炎の翼が生え、両足は鋭い爪となる。
その姿は、まさに【災厄をもたらす不死鳥】。
セナが羽ばたくと、周囲の風が焦げ、空気すら赤く染まる。
セナ:「災炎魔法──煉空の翼!」
爆炎の羽が空を貫き、標的を焼き尽くす。
さらに──
セナ:「天魔法──天律矢!」
空から純白の魔法の矢が無数に降り注ぐ。
スイ:「うわ……火と天が……重なってる!」
ミリ:「二つの魔法、こんなに自然に……!」
だが──セナの瞳がさらに燃え上がる。
セナ:《これじゃ終われない。みんな、“人型”もあった……私にだって、きっと──!》
──フェニックスの声が響く。
フェニックス:「ならば、さらなる融合を果たせ。我が魂を、人の姿に宿すのだ──」
セナ:「……来て。私の中に……!」
空から炎が降り注ぎ、セナの身体が光の羽に包まれる。
──次の瞬間、現れたのは人型・鳳炎融合。
背中には、七色に揺れる炎の翼。
頭には、炎で形作られた鳳凰の王冠のような装飾。
目の中には、燃え盛る“∞”の紋章。
炎と天の力を纏い、まさに「不死の女神」のような姿。
クロ:「あれが……人型か……」
イツキ:「フェニックスの力……全開放ってわけか」
ロッシュ:「空気が震えてる……ただの熱じゃない、“威圧感”だ……!」
セナ:「……いくよ。災炎魔法......鳳煌断!!」
災炎が剣の形となり、空間を焼き裂く。
セナ:「天魔法《星風の誓》!」
空から光の雨が降り、味方に治癒と加護を与える。
──力と優しさ、破壊と再生、そのすべてを宿した融合。
空を翔けるその姿に、誰もが言葉を失う。
セナ:「私はもう、壊されるだけじゃない。みんなを守る“天翔ける炎”になる──」
──この瞬間、セナは真の覚醒を遂げた。
次回──
ミリの能力へ!!!!




