第162話『継承者・クロ 』
星の煌めきが、彼を照らしていた。
1,クロの力
空に浮かぶ四つの星たち──《四星》が静かに軌道を描く。
クロ:「……ロッシュ、ありがとう。お前の教えがなきゃ、俺はここまで来れなかった」
ロッシュは、背を向けたままぽつりと答える。
ロッシュ:「教えただけじゃねぇ……お前が、“全部自分のもんにした”んだ。──前線で張れ る力を、な」
クロの瞳に星が宿る。次の瞬間、空間がきらめいた。
クロ:「星聖魔法.....繋星!」
その身体が一閃、消えたかと思えば、瞬時に空中へと跳躍。
閃光が交錯し、軌道の残像が星の矢のように描かれる。
レイ:「未来の座標へ転移……瞬間位置指定型の転位魔法か。 “考える前に動いてる”。やっぱあんた、天才だわ……」
クロ:「まだいくよ。輝星障壁──!」
浮かぶ三つの星が盾のように旋回し、
飛来する火球を自動で打ち落とした。星が残した魔力軌道がまるで結界のように輝く。
そして、ラストの一星が強く光る。
クロ:「星聖魔法.....破星──!」
巨大な星の砲撃が放たれ、地面が抉られる。
大気を震わせるその一撃は、まさに“破壊と導きの星”。
セナ:「攻守、機動、全てを兼ね備えてる…!これが…クロの進化…」
ミリ:「ヤバい……マジで戦場にいるときのあたしより速いかも」
そこに──天から、神獣が降り立った。
ユニペガス:「見事だ、クロ。だが……それは“片翼”に過ぎん。行くぞ、継承者。お前の本当 の姿を──」
クロ:「ああ……準備はできてる」
《天翔魔法・天翔融合人型》──!!
クロの身体にまばゆい光が宿る。
背中に白銀の翼、額には輝く一本の角──
人型の天翔融合、が発動。
ミリ:「……きれい……」
ロッシュ:「星を背負った神……ってとこか。けど、あれはまだ“入り口”だ」
ユニペガス:「お前なら、いける。見せてみろ──もう一つの姿を!」
クロ:「──変化開始。モードチェンジ……《獣型》!!」
地面が震えた。
クロの体が四つん這いになり、
白銀の翼が羽ばたきながら、形を変えていく。
その姿は──獣型。
・四足歩行となり、流線型の獣のような姿に変化
・背中の翼はより大きくなり、風と光をまとう
・両前足の爪が鋭く輝き、両後足にも蹄と魔紋が浮かぶ
・額の角はさらに長く、流れるような“星の紋”が走る
セナ:「……これが、“獣型”……?」
ミリ:「ちょっと待って、めっちゃかっこよくない……??」
ロッシュ:「ああ。まさに天を翔ける神獣……まるで“星の騎士獣”って感じだ」
クロは低く構えたかと思うと──
クロ:「──天翔+星聖魔法...光速衝穿!!」
ビースト状態のクロが地を滑り、
一瞬で巨大な魔石を貫いた。
破片が星の残光のように散る。
ユニペガス:「完璧だ……それが、俺たちの“融合”だ」
クロ:「ありがとう、ユニペガス……お前となら、もっと遠くへ行ける」
ロッシュは小さく笑って言った。
ロッシュ:「よし。もう何も言うことはねぇ。これなら──“誰の横”にも立てる。最前線に....」
クロの背に星が宿る。
天を翔ける力は、今、ひとつの奇跡となった。
次回──
セナの能力へ!!




