第152話『星に選ばれし者』
1,ロッシュとの稽古開始
高地に設けられた訓練場。
風が唸り、空にはまだ見ぬ星が輝きを増していく。
ロッシュが帽子を軽く傾ける。
ロッシュ:「よし、クロ。まずはお前の魔法、《星聖魔法》にはまだ“伸びしろ”がある。そいつを 広げていこう」
クロ:「俺の魔法……星の力。でも、支援系だけじゃ……」
ロッシュ:「いや、星は本来、導くものだ。“前線での戦闘”だってできる。お前が本気で願えばな」
クロ:「……!」
ロッシュは手を振り上げる。
ロッシュ:「まずは、これを見ろ。炎+影魔法...《炎暗四星〈ドメイン・フォースター〉》」
すると、空間に炎の星と影の星が出現。合計で四つの星が現れる
それぞれが一定の軌道を描きながら、ロッシュの周囲を回る。
ロッシュ:「この“星”たちは、攻撃・防御・移動・補助、すべてを担える多機能型。この技は、 俺が独自で生み出したものだ......お前の魔法にも応用できるはずだ」
クロは手を広げると、自らの魔力を収束させる。
クロ:「……やってみる。俺も《四星〈フォースター〉》を──!」
星の魔力が収束し、クロの周囲に四つの星が顕現する。
ロッシュ:「おお……速いじゃねぇか。やはり、見込み通りだな」
2,技習得
クロ:「……支援型だけど、前線で動けるように、機動力も欲しい……!」
星々が一線に並び、光のラインが引かれる。
クロ:「星聖魔法...《繋星》──!」
光が弾け、クロの姿が星の残光とともに瞬間転移する。気づけば、ロッシュの背後へ。
ロッシュ:「っははっ!マジで一瞬だったな!」
クロ:「これなら……仲間を支援するだけじゃない。“戦場を動かす”ことができる……!」
ロッシュ:「その通り。“支援”ってのは、ただ後ろにいるって意味じゃねぇ。最前線で“全体を 掌握”する奴こそ、真の支援魔法使いだ」
ロッシュの目が細まる。
ロッシュ:「いざとなったら、前線にも出ろ。……“シン”が現れたとき、そういう奴が必要にな る」
クロ:「前線でも……? ……わかった」
3,新たなる因子──《天翔の聖獣・ユニペガス》
修行の終盤。クロの魔力が暴走しかける。
クロ:「なんだ....急に....!!!」
クロ:「うああああああああっ!!」
ロッシュ:「力を押さえろ! いや──呼び起こせ!」
クロ:「うああああああああっ!!」
天から降る星光の中、巨大な翼と角をもつ幻獣が姿を現した。
ロッシュ:「……来たか。お前の《因子》──《天翔の聖獣・ユニペガス》」
クロ:「これは……!」
ユニペガスがクロの身体に光として融合し、星の魔力がさらに輝きを増していく。
ユニペガス:「私は、星と空を統べる獣。これでお前は“空間そのもの”を支配できる支援型 戦士だ....」
クロは静かに頷いた。
クロ:「……やってやるよ。前線でも、支援でも。“全部”できるのが、俺の魔法だ
──その夜、星空がいつもよりも輝いて見えた。
次回 ──
クロの新技《繋星》、そして《四星》を使ったコンビバトルが火を吹く!




