第151話『創造の契約』
1,闇を裂く、祈りの光
激闘の余波が大地を焦がし、空間を揺らしていた。
イツキは膝をつき、呼吸を荒げる。
サタンとなった代償。
身体を通して、悪神の呪いが少しずつ蝕んでいく。
その時── 声が届いた。
カイラの声。
カイラ:「……イツキ。お前はただ壊す者になっちゃいけない。私たちは、お前に“紡いで”ほしい」
光が差す。
黒に染まった空が、蒼白に染まる。
2,魂との契約──スピリット・エンジェル
幽なる流れがイツキを包む。霊魂の精霊・カイラの霊翼が現れ、静かに囁いた。
カイラ:「“死”とは、終わりじゃない。“想い”の連鎖だ。だからこそ、君は選ばれた──」
羽が一閃。
イツキの背に“魂の翼”が宿る。
《魂精霊同化》──発動。
目を開けるイツキ。
彼の瞳は、今を生きる者と、逝った者すべてを映していた。
イツキ:「……俺は、未来を見たい。なら、過去から逃げない」
新たな魔法陣が展開される。
《『霊想術式』過去転写》
→ 死者の記憶を実体化し、敵に“記憶の刃”として撃ち込む。
《魂灯陣》
→ 味方の心臓の拍動と霊力を同調させ、仲間の潜在能力を瞬間ブーストする。
3,神と繋がる者──ゴッド・ダイブ
その時、イツキの右腕に“星のような神紋”が刻まれる。
キエン:「創世の先にあるのは、“選択”だ。神を名乗るには、すべてを知れ」
神精霊・キエンが降臨。
空間が反転し、宇宙の構造すら変わったような感覚。
《神精霊同化》発動。
イツキ:「これが……神の感覚……?」
──“運命の流れ”が見える。
誰が、いつ、どこで、何を選ぶのか。
《因果断絶・スイッチゼロ》
→ 敵の「選択肢」を一つ消し、強制的に流れを変える。
相手の魔法の“詠唱”がなかったことになる。
《起点創造》
→ 万象の誕生を模倣する魔法。創世魔法と併用で一時的な“世界改変”が可能に。
4,二つの道の中心に立つ者
イツキは立ち上がる。
背に魂の羽。手には“神の因果”が宿る刻印。
悪魔が破壊をもたらすなら、
精霊たちは、創造を委ねる。
イツキ:「俺は──破壊も、創造も、逃げない。両方を背負って、未来を選ぶ!」
雷雲が裂け、夜空に光の柱が立つ。
5,影の中で──ロッシュとクロ
一方、遠く離れた丘でその光景を見ていたのは、ロッシュとクロだった。
ロッシュ:「……おい、クロ。あいつ、もう“人間”じゃねぇな」
クロ:「いや……“人間”でありながら、それ以上なんだ。だから俺たちは──追いつかないと」
夜が明ける。
世界が“神”と“悪魔”を揃え、静かに、次の扉を開く。
次回──
クロの稽古へ!!




