第139話『“人間因子”覚醒』
──廃駅跡、封鎖空間内。
1,神官庁の手下
銃声。閃光。怒号。
神官庁の特殊部隊が、イツキ・アークライドへ一斉突撃を仕掛ける。
隊長:「対象確保優先!殺してもかまわんッ!!」
カナ:「うわ、容赦なっ!クロ、どうする!?」
クロ:「……間に合わん。イツキ、お前がやるしかない!」
イツキ:「あぁ? 今、丸腰なんだけど。……仕方ねぇな──」
ゴオォォッ……!!
イツキの右腕から、黒紫の魔力が噴き出す。
《悪魔同化モード ルチフェロ 悪魔の力 50%》
角が生え、腕が黒く変形し、背中から炎のような瘴気が立ち昇る。
イツキ:「ぶっ潰す!!」
ドンッ!!!
イツキが地面を踏み鳴らした瞬間、空気が弾けるように爆散。
次の瞬間には、隊員数人が吹き飛んでいた。
隊長:「な……!?移動が見えな──」
ドガァンッ!!
顔面に回し蹴りが炸裂。装甲ヘルメットごとめり込む。
カナ:「やっば……動きが、格闘系っていうか……えげつな……」
クロ:「“神”だったシンは、光と静の戦い方。 だがこいつは、“人間”そのもの........血と暴で叩き伏せるタイプか…面白い…!」
隊員:「ば、化け物だ……なんだあいつ……ッ!」
イツキ:「……俺は、“人間”だよ。人間因子──第18因子そのものだよ...」
イツキ:「モードチェンジ.....メギキュラ...血液魔法...血の獣.....!!!」
血で生成された怪物を作り、爆発とともに残党を吹き飛ばす。 が──
直後、空間が震えた。
???:「さすが……我が器候補」
2,九尾・出現
神官庁・幹部、**“九尾”**が現れる。
九尾:「この神域で戦えるとは。やはり、“お前”の血か」
イツキ:「お前が……九尾か」
九尾:「殺すに惜しいが、命令は命令──消えてもらう」
パッ──
九本の尾が闇を裂き、霊力の弾丸を連射する!
だがイツキは、すでに動いていた。
《精霊同化カイラ》
左腕が淡い透明に輝き、尾のすべてを弾き返す。
3,精霊同化・悪魔同化の融合
イツキ:「これが霊魂魔法……おもしれぇ....!!!」
イツキ:「これが俺の戦い方だ──!」
イツキ:「悪魔同化モード ベルゼブブ+精霊同化.......!!」
ドゴォンッ!!
カナ:「あいつ……完全にユナイトとスピリット・ダイブを、瞬時に切り替えてる……!?」
クロ:「いや……違う。“同時”だ。 悪魔と精霊、両方を融合した──“ハイブリッド・ダイブ”……!」
九尾:「馬鹿な……そんな技、存在するはずが──」
イツキ:「存在しなきゃ、作るだけだろ?」
イツキ:「骨+霊魂精霊魔法....霊骨破掌..........!!」
ズガァン!!!
直撃。
九尾が地に伏し、神域が激しく揺れる。
イツキ:「誰が神だ。神官庁だか因子だか知らねぇけどな──人間ナメんじゃねぇよ」
睨み据えるイツキの瞳には、父・シンにあった神性の光とは別のもの。 ──破壊の意志。
──それでも立ち上がる“人間”の眼光。
クロ:《……これは、“神”じゃない。“神殺し”だ。イツキ・アークライド……お前こそが》
かつて、神を越えた少年がいた。
今、新たなる人間因子が目を覚ます。
次回──
研究所の中で。




