第138話『逃亡・神殺し』
──東京都郊外、廃駅跡。
1,神殺しの現状
イツキ:「マジで、なんなんだよこの世界……!」
息を切らしながら、鉄道の廃線トンネルを走り抜けるイツキ。
肩には軽い火傷、足は擦りむけて血が滲んでいる。
追っ手の数はすでに百を超えていた。
国、警察、軍、そして──“民間の怒り”。
『神を殺した裏切り者!』
『神官庁が民のために戦ってくださっていたのに!』
モニター、SNS、ポスター、すべてがイツキを断罪していた。
イツキ:《ぶっ潰す、ぶっ潰す……あいつら、全部……!》
だが、本人も理解している。
今の自分は、あくまで“引き金”でしかない。
魔法の力、因子の記憶、父の影──
何一つ、まだ本当に思い出せていない。
そこに、軽やかな足音が響いた。
???:「ずいぶん派手に追われてるね、イツキ・アークライドくん」
2,謎の少女と仮面の男
現れたのは──前回助けてくれた、銀髪の少女と仮面の男。
少女:「久しぶり。わたしは《カナ》。仮面の変な人は《クロ》」
クロ:「“神の子”よ。君の逃亡は、これからが本番だ」
イツキ:「あんたら……何者だ?」
クロ:「俺たちは元・神官庁の反逆者。
──そして、お前の“父”に救われた者たちだ」
カナ:「シンって人ね。あんたの親父。……今は、世界最凶の“封じられし神”だけど」
イツキ:「……ッ!」
イツキの心が揺れる。
父の名は、ただ一度も聞いたことがなかった。
クロ:「お前の父は、“神”と呼ばれたが、人であり続けようとした。その結果、神官庁に囚わ れ──神の力だけ抜き取られた」
カナ:「あたしたちは、その神官庁の真実を暴く。 そのためには──イツキ、お前の力が必要なんだよ」
バシュッ!!
突如、天井が爆発し、光が差し込む。
3,戦闘開始
「発見!対象、神殺しイツキ・アークライド!」
神官庁特殊部隊が突入してくる。
イツキ:「ぶっ潰す……!」
血が滾る。
その瞬間──彼の右腕に、黒い紋章が走る。
シンの悪魔・精霊契約魔印。
──かつてのすべてが、イツキに集い始めていた。
クロ:「来るぞ。準備はいいか、“神殺し”!!」
イツキ:「ああ……全部ぶっ潰す。親父に会うまで、死ねねぇ!!!!
次回──
逃亡編、始動!!




