第131話『 神無き時代の始まり』
1,神、崩壊
アダイブの心臓が砕け、
世界に重なっていた神の“上書きコード”が解けていく。
大気が、風を取り戻す。
空が、色を取り戻す。
地表が、鼓動を取り戻す。
「速報です!!!神体崩壊!!!世界の.....再生が始まりました……!」
「祈りが、届いた」
「ありがとう、アダムス……ありがとう、シン……!」
――その中心にいたはずの、
シンの姿はどこにもなかった。
2,神なき地球
地球上空に浮かぶ巨大な因子リングが砕け、 光の破片が世界中に降り注ぐ。
その粒子が魔法を再構築する。
「……空中に浮いた!」
「火……?火が、手から……!」
魔法が、戻ってきた。
それは、世界の再誕。
人類の祈りが選んだ、もう一つの進化の形。
3,第4部隊 ― 生き残った者たち
――中央指令本部、復元された会議室。
ミゼルは、空の彼方を見つめていた。
アネモネは黙ったまま、拳を握りしめている。
カリナは笑っていた。泣きながら。
カリナ:「あいつ……最後まで、勝手なんだから」
そこへ、再構築された魔法粒子が渦を巻き――
一つの結晶体が落ちてくる。
それは、紅白の紋様が刻まれた因子核。
アネモネが手を伸ばすと、それはやさしく光を返した。
ミゼル:「……生きてる。絶対、どこかで生きてる」
ユイナ:「うん。だって、あいつ、まだ“答え”返してないもん」
4,“その後”の記録
世界中の記録メディアが語った。
「第18因子“ニンゲン”――希望を祈りに変え、神をも撃ち抜いた人間。名は――」
SNSでは、「#ThankYouShin」が全世界でトレンド入り。
「あの光を忘れない」
「魔法、そして信じる心は、誰にも奪えない」
5,そして、静かな海辺
遠い、遠い海辺。
一人の青年が、波打ち際に座っていた。
白いシャツ。潮風に揺れる黒髪。
彼の背には、もう何の力もない。
けれど、目は――すべてを超えた光を宿していた。
???:「……やっと、終わったな」
海の向こうを見て、静かに笑う。
???:「待たせたな。……帰ろう」
波が、静かに寄せる。
次回――
第二章・最終話直前。
残された者たちと、彼が遺した想い。
そして、“答え”は返される。




