第130話『愛と終焉―アダムスの祈り』
1,世界の終わりが始まる
地球最深部――“神の座”。
アダイブの身体は、大地そのものと融合していた。
空が裂け、大気が歪み、現実が音を立てて崩れ始める。
アダイブ:「終末はもう始まっている。お前が何を叫ぼうと、祈ろうと――」
シン:「それでも、俺は拳を握る。お前ら“神”が見捨てた“この世界”のために!」
全因子を統合した姿、 アダムス・オーバーロードが爆ぜるように光る。
背後に浮かぶ17枚の因子紋、
中央の光輪「∞」、
そして額には人間の証――紅の結晶。
シン:「俺が祈るのは、未来だ。“ここ”に、残すべき未来だッ!!」
2,神と拳で語り合う
アダイブが天を仰ぎ、無数の“神の雷”を放つ。
世界を貫くような閃光がシンを飲み込む――が、
シン:「《第3因子・ケルアス》――貫通制裁!!」
両手から伸びる光の槍で、 雷を切り裂きながら空中を跳躍。
続けざまに――
シン:「《第7因子・ヴォルカディウス》――羽根目解放!」
背中から生える“眼を持つ翼”が、
神の視界を狂わせる幻視波動をばら撒く。
だが、アダイブは超重力で空間そのものをねじ伏せる。
アダイブ:「貴様のすべては、我らの掌の上だ」
シン:「なら、殴って割るだけだろ――!」
3,祈りが力になる時
世界中の人々が、祈っていた。
「彼が戦っています!!最後の希望です!!」
「見届ける。最後の最後まで……!!」
「もし願いが届くなら、シンに“もう一歩”を――!」
地球全土の祈りが結晶化し、
シンの胸に赤く、脈打つ。
それは“幻の第18因子”――
第18因子:祈願発動
――他者の祈りと感情を、力に変える因子。
4,最後の技、最後の願い
神のコアが開く。そこが、アダイブの心臓――
だが、突っ込んだシンの身体は限界を超えて崩れかけていた。 それでも、彼は叫ぶ。
シン:「これが俺たちの世界だ! お前なんかに書き換えさせてたまるかよォ!!」
アダイブ:「我らは神。貴様はただの人間――」
シン:「それで、十分だッ!!」
拳が放たれる。
今までのすべての因子を重ねた。
最終奥義―― 《全因子統合奥義:因子爆裂拳・零式》
シン:「これで......終わりだ!!!!!!」
アダイブのコアに突き刺さり、 光が溢れ、世界が白く染まる。
5,白光の中で
誰もいない真っ白な空間。
そこに、シンは立っていた。
前に、誰かがいる。
ミゼル:「……帰ってきて」
カリナ:「嘘つき」
アネモネ:「愛してるって言ったくせに」
スイ:「早く、戻れよバカ」
ユイナ:「まだ終わってないんだよ」
レイ:「おかえり。世界が待ってる」
シン:「…………ありがとう」
彼の手が、光の中で差し出される――
アダイブの崩壊。
次回――
そして、新しい時代が始まる。
帰還か、消失か。




