第127話『アダイブ降臨』
1,アダムとイブの終焉
場所:地球
旧地球で“神”として座していた2柱。
その意識が、一つになる。
イブ:「……これでいいのよ、アダム。世界は、“正しく”戻る」
アダム:「神は二柱もいらない。統合し、“絶対”になる」
彼らの身体が崩れ、重なり、再構築される。
黒と白の因子が螺旋を描き、世界の構造を書き換えながら――
第0因子:融合体、現界。
姿はヒトに似て非なるもの。
8枚の翡翠と白金の翼、顔の中心にある“因子核の瞳”が光を放つ。
それは、あまりにも神々しく、あまりにも絶望的な存在だった。
2,現代社会の崩壊と混乱
――緊急速報――
「こちらNHNニュース。現在、全世界で“未知の超常現象”が確認されており、衛星通信は 軒並み断絶、ネットワークが分断されています――」
SNS:
@tokyo_sky:
「なにこれ……空が“裏返ってる”?!?!」
@global_watch:
「地球の核に何かが現れた。国連非常事態宣言。もうダメかもしれない。」
@pray_for_us:
「神が降りたのか?悪魔なのか?誰か、止めてくれ。」
街では人々が逃げ惑い、教会や神社に人が集まり、“祈り”が自然に発生していく。
それは人類の“意志”そのものだった。
アダイブが、空を見上げる。
一言も発さず――その意思が世界に伝わった。
そして“始まる”。
重力の反転。
大気の分子変質。
大陸の崩壊。
全世界に張り巡らされた因子コードが光りだす。
地球そのものが“新たな因子生命体”へと造り替えられ始めていた。
ミゼル:「これ……再構築じゃない。これは、“書き換え”....!この星自体が、別物に変えら れていく……!」
カリナ:「止めなきゃ……このままじゃ、私たちがいた“地球”は、もうどこにも……!」
3,シンとムゲンドラ、迎撃へ
アダイブの前に立つ、シン。
その背には、巨大な黒と紅の竜――第17因子完全顕現体。
シンの姿もまた変貌していた。
全因子を統括する存在、《アダムス》。
その因子核から溢れるエネルギーが、空間をねじ曲げる。
スイ:「本当に……人間なの、シン?」
レイ:「いや、人間“だった”って感じか……」
ユイナ:「それでも、あの背中は――信じたくなるわ」
ムゲンドラが、咆哮を放つ。
その声は、星の震えそのものだった。
4,神への挑戦
アネモネ:「シン、私たちは“壁”でも“盾”でもない。“矢”になるよ」
ミゼル:「一緒に行く。あなたの背中、支えるって決めたから」
カリナ:「あなたの選んだ道が、どんな結末でも――受け止める」 シン、頷く。
各隊員の手に、因子の光が灯る。
シン:「みんな!!違う因子をお前らに注ぐ...いくぞ!!」
《因子分与:アダムスシステム》――
・スイ:第6因子ギレア → 因子分裂分身×8体展開
・レイ:第3因子ケルアス → 光の槍による誘導斬撃
・ユイナ:第12因子エンセリア → 全視界先読み連動反射
・アネモネ:第8因子ディアロス → 獣化第二形態
・カリナ:第16因子キリン→ 空を飛び、雷を操る。
ムゲンドラの因子尾がシンの背から広がる――
その咆哮が、SNSにも反響として走る。
@last_days:
「世界中に聞こえる“咆哮”……これが……神と戦う者の叫び……?」
“封神機構:起動”
神の因子に、神の因子で挑む。
5,開戦 ― 因子対神
アダイブが動く。
その一瞬で、周囲の構造が“存在しなかった”ことにされる。 虚数空間に吸い込まれそうになるが――
シンの剣、《デウス=スレイヴ》がそれを切り裂く。
シン:「壊すぞ、神の理なんて」
シン:「俺たちが信じる“世界”を、守るために!!」
全員が一斉に跳ぶ。
因子の光が、空に咲く――
神と人との、最終戦争が、始まった。
次回――
神の正義か、人の意志か。




