表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
124/195

第126話『地球核層』

1,地球の叫び

その日――

空が砕けた。

重力が逆巻き、空間が捻じれ、世界がひとつ“下”へと沈むような感覚が走った。

アダムとイブは動いた。

その行き先は、地球最深――惑星の核層コア・ドメイン

そこは星の魂が眠る場所。

人類が誰一人として到達したことのない、“神々のための座”――

その時から、地球は変貌を始める。

大気は異常に安定し、火山活動が止まり、重力線が歪み始めた。

それは「再構築の始まり」。 地球という惑星を、“別の世界”に書き換える儀式。

2,第4部隊

薄暗い地中トンネルを、第4部隊の特殊機動艇が進む。

ミゼルが端末を見つめながらつぶやく。

ミゼル:「……ここ、本当に地球なの……?」

温度は30度を超え、外の岩肌は発光している。

赤く染まった“根源鉱層”。そこは因子濃度が限界突破した区域。

レイ:「因子密度、通常の2000倍……生きてるのが奇跡だよ、これ」

カリナ:「ここに……“創造主”がいるのね」

アネモネ:「つまり地球の心臓……いや、“楽園の裏側”か」

そこに、AIナビゲーターが警告を発する。

AI:「接近警告。観測不可能な重力井戸に進入。以後、通常空間から遮断されます」

シン:「地球の本当の顔――見せてもらおうか」

3,中間層

特殊装甲艇が岩盤を突破すると、広がるのは想像を絶する光景だった。

宙に浮かぶ無数の球体。

そこには、“かつての神”の遺体――第0因子に至るまでに失敗した旧神たちが眠っていた。

ユイナ:「これって……因子の“原型”……」

スイ:「進化の死体……ね」

そして中央、巨大な階段のような断層が見えてくる。

まるで“神殿”のように整えられた空間。

その最奥に、膨大な因子の渦――アダムとイブの融合体が脈動している。

4,緊楽園に至る者

到着と同時に、重圧が全身を貫く。

視界が揺れ、時間が歪み、意識が空に浮くような錯覚。

だが、シンは静かに立ち上がる。

そして――背後の空間が割れる。

そこから現れたのは、白と金の輪郭を持つ巨大な構造物。

それは、シンの因子核が拡張された姿―― 《因子原典コア・アダムス》

それは第1〜第17因子の源流そのもの。

それぞれの因子が“記憶”として記録されており、シンの意志で他者に分与できる。

ミゼル、カリナ、アネモネ、スイ、レイ、ユイナがシンの前に並ぶ。

彼女たちは、戦うために“因子の記憶”を必要としていた。

そこで、シンが左手を空に掲げ、因子の紋様が天空に浮かぶ

◯ミゼル

シン:「ミゼル……お前には“光”が似合う。第13因子ヴァリエルと第12因子エンセリア、翼と希望を.....」

白銀の翼が彼女の背から発現する。

ミゼル:「……あたし、飛べる……!」

◯カリナ

シン:「カリナ、お前の怒りと理性は、戦略の炎だ。第11因子ヴァーレン。吸収と反撃の瞳を」

カリナの両目に螺旋の模様が浮かぶ。

カリナ:「これで、何が来ても見逃さないわ」

◯アネモネ

シン:「アネモネ……お前の火は、誰よりも獣だ。第8因子ディアロス。暴走を、制御しろ」

彼女の体に白虎の紋様が走る。

アネモネ:「あーもう、胸が熱いってば……!やってやんよ!!」

◯スイ

シン:「スイ、お前には“変化”が宿る。第4因子シャークエル。あらゆる壁を、泳げ」

スイの腕に鰭状の装甲が発現。

スイ:「これで、どこにでも潜れるってわけだね」

◯レイ

シン:「レイ……お前の視点は、いつも高い。第14因子テンコウ。空と炎を纏え」

狐の尾が揺れ、雲の装飾が足元に現れる。

レイ:「空飛ぶとか、楽しすぎでしょ。最高」

◯ユイナ

シン:「ユイナ……お前には、静かなる力がある。第5因子ラゼミル。収束の力、頼む」

彼女の手に、青い結晶が集まり、アーマーの形を取る。

ユイナ:「……まだ戦える。ありがとう、シン」

そして、全員の背に因子の紋が輝く。

それは魔法を持たない世界で、再び手に入れた“可能性の力”だった。

シン:「行こう。お前たちとなら、“神”だろうと倒せる」

「「ああ!!!」」

7人の因子保持者たちが、地球の最深部へと歩みを進める。

それは、最初で最後の**“神殺し”**。

次回――

新しい神話の幕開け。楽園か、終末か。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ