第125話『終焉降臨 』
1,黒き因子の降臨
場所:旧地球・中枢宙域《ヴァヌアトゥ核層》
第0〜3部隊が展開中――
突如、空が裂ける。
虚空から、 「二つの光」が静かに、しかし圧倒的な存在感で降下してくる。
片や白き天使。
片や黒き堕天。
司令(通信):「……見えるか....あれが因子の原点……“第0因子”…」
次の瞬間、通信は断絶。
衛星全消失。
――《第0因子:アダムとイブ》、地球降臨。
2,全滅の報せ
1時間後。
中央管制塔より暗号通信が第4部隊に届く。
ミゼル:「……これ……本当……?」
カリナ:「……第3部隊、“壊滅”……?……嘘……でしょ……?」
アネモネ:「……第2部隊も全滅……。カイルも、レインも……返事が……ない……」
第0部隊〜第3部隊――全滅。
シン:「くそっ............!!」
しかし、暗号通信に続きがあった。
ミゼル:「待って!!...まだ...ある.....」
ミゼル:「っ!!」
ミゼルは絶句する。
アネモネ:「どうしたの?ミゼル?」
ミゼル:「後は頼む....って書いてある.......」
核層封鎖。地表破壊。
“因子汚染”指数:150%超過
※世界汚染限界値:100%
3,アダムとイブ ― 対話と宣告
第4部隊、本拠地外郭防衛区にて、アダムとイブが突如現れる。
シンだけが精神空間に引 きずり込まれる。
場所:永劫の庭《ガーデン=ゼロ》
イブ:「我々は“回帰”を望む。この星は、因子によって滅びた。ならば――還すべきだ」
アダム:「魔法など要らぬ。希望も、意思も、繁栄も。必要なのは、“統一されたコード”だ」
シン:「……あんたたちが因子を作った?この地球を“食おう”としてるのか……!」
イブ:「“救済”だ」
アダム:「そしてお前は、《アダムス》――因子の全てを継ぐ者」
イブ:「ならば決断せよ。お前が我らと融合するなら、“この星は再起動される”」
4,拒絶 ― 決別の斬撃
シン:「……俺は、そんな未来のために戦ってきたんじゃない!!」
ムゲンドラ因子、暴発!
《第15因子:ムゲンドラ》の光が顕現し、空間を破壊する。
《デウス=スレイヴ》を抜き放ち、アダムに切りかかる――!
だが――
バキィィィン!!!
刃が止まる。空間ごと凍結される。
アダム:「力では……我らには届かぬ」
イブ:「お前の心に残る“迷い”が、その剣を鈍らせた」
シン、倒れる。
5,最後の四人 ― 選ばれた者たち
意識が戻る。
基地――第4部隊の作戦室。
ミゼル:「……もう、私たちしか……いない」
カリナ:「でも……あいつらを止めないと、この星は本当に、“書き換え”られる……」
アネモネ:「第0因子。アダムとイブ。やっぱ、最後にぶっ壊すのは“神”ってわけか……!」
シン:「行こう。……魔法のない世界でも……俺たちの“意志”だけは、ある」 その時....
???:「待って!!!!私達もいるよ!!」
???:「まったく.....シンはいつも困らせるんだから.....」
???:「久しぶり....シン!!」
シンは、涙を流す。
シン:「お前ら.......」
そこには、かつての仲間.....
スイ・レイ・ユイナがいたのだ。
スイ:「遅れてごめん……でも、間に合ったでしょ?」
レイ:「ふふ、泣いてる顔も悪くないわよ、シン」
ユイナ:「あの時、約束したじゃない……“また一緒に戦おう”って」
シンは、手で顔を覆いながらも、言葉を絞り出す。
シン:「……俺……お前たちが死んだと思ってた……!」
スイ:「死にかけたけど、死んでない」
ユイナ:「リリスが、私たちを“外”に退避させてくれたの。アダムとイブに備えるために」
レイ:「それに……あなただけに背負わせる気なんてないわ」
ミゼル、泣きそうな顔で近づく。
ミゼル:「……ほんとに……ほんとに来てくれたんだね……!」
ユイナ:「うん。ミゼル、私たちは、まだ“仲間”だよ」
アネモネ:「……フッ。じゃあ、6人ってことね」
カリナ:「増えた分、戦力も心も強くなる……!」
そこに――
*通信起動*
???:「全員、生きてるか。よかったな」
シン:「えっ……この声って――!」
モニターに現れるのは、銀髪の男・ロッシュと、
紅の指揮服を着た女性・クリナ。
ロッシュ:「おいおい、第4部隊だけで英雄気取るなよ」
クリナ:「私たちだって、まだ終わってない。こっちはこっちで、“準備”は整ってるのよ」
シン:「……まさか、ロッシュ、クリナ……!」
ロッシュ:「話は聞いたよ.....“第0因子”の腹に風穴あけるチャンスがあるなら――俺は、行く さ」
シン:「ロッシュ...国の人たちは.....」
ロッシュ:「安心しろ。避難させたぜ!!」
シン:「ありがとう!!」
クリナ:「これは、“復讐”でも“正義”でもない。“生きる”ってことの答え合わせよ」
クリナ:「あ、そうだ!!シン!!お母さんたちも避難させてあるから!!」
シン:「本当に....ありがとう.....」
全員が立ち上がる。
そして、誰もが静かに頷く。
アネモネ:「じゃあ、作戦名は決まりね」
「作戦名――“祈りを殺せ”」
6,暁、裂ける
《第4部隊、最後の進軍》開始――!
宙域ゲートが開かれ、因子拠点を越え、 地球最深部《核律殿=ネウロス》への突入作戦が始まる。
次回――
ついに第0因子の真の姿が明かされる!!
第4部隊、最後の作戦が――今、始まる!




