第114話『虚無に堕ちる』
1,虚空からの侵入
場所:地球圏・南部半壊都市跡地
時間:深夜、人工衛星群が一斉ダウン
司令(通信):「第10因子、確認―コードネーム《ヴァーレン》。空間干渉能力を有し、現在座標の三次元観測が不可能。外部センサーでは“存在しない”と処理されている」
ミゼル:「空間そのものが……抉れてる……」
アネモネ:「見た目は球体。でも、地面には……あれ、影?」
ユラ:「あの影、動いてない……でも、なんか嫌な感じ……」
ミナ:「……なんかさ……音が……吸い込まれてる……」
司令(通信):「まさか.....地球にも因子がで出すとはな......地球破壊が本格的に始まろうと している.......」
―“それ”は、空に浮かぶ漆黒の球体。
だが、地面には直径1kmの漆黒の“影”が広がっていた。
ヴァーレン:「侵食開始。対象の存在確率、削除―」
地面にいた偵察機が、突如“音もなく”影に飲まれ、消える。
カリナ:「これって……一瞬で空間そのものを喰ってるの?」
2,シン、虚無への突入
司令(通信):「シン。第1因子・第2因子の制御データ、共鳴パターン一致を確認。お前が、 行け」
シン:「了解」
ミゼル:「でも、“あの影”の中に入るってことは……帰ってこれる保証がない……!」
アネモネ:「……でも、シンなら……って思っちゃう自分がいるの、悔しいけど……!」
―シン、因子制御スーツを起動。
腕に第1因子【ニヴル】の鎧化、背部に第2因
【ラザエル】の増幅アームを展開。
シン:「―行くぞ、ヴァーレン」
彼の体が虚空に消えると、周囲の音が“凍った”ように止まった。
3,歪んだ世界
場所:ヴァーレンの内部、裏反転世界
そこは、“存在しない都市”が崩れ続けている空間。
シンはそこで、自己の記憶、戦いのトラウマ、そして“因子たちの囁き”に囚われていく。
ヴァーレン:「自己再定義中……第1因子:失われた神性、第2因子:封じられた力。お前が “核心”か」
シン:「……なんだこれは……記憶? 違う……オレ自身が、試されてるのか……!」 ―ヴァーレン、本体を顕現。
球体が裂け、歯のような“空間の裂け目”が牙のように開く。
虚数因子の渦が、シンを引き裂こうとする。
4,“解放”と突破口
シン:「なら、こっちも全力で行く!」
第1因子:白く輝くエネルギーフィールドが発動。
**“神性装甲〈ニヴリア・フォルム〉”**が発現。白光に包まれた流線型の外殻が身体を形成し、まるで失われた超古代兵器のような佇まいへと変貌する。
第2因子:背部から大型粒子加速器のようなアームが展開。
腕から放たれた熱線が、空間を“裂く”。
シン:「ラザエル、ニヴル―コンバイン・ブースト、発動!!」
【ディストーション・スピア】
虚無の空間に“力場”を収束し、貫くように突撃!
ヴァーレン:「観測……崩壊スル……可能性圧縮―」
ドォン!
―空間が震え、虚無がひび割れた。
5,帰還と―虚無の代償
ヴァーレン、核が砕かれ、地上へと重力崩壊を起こす。
だが、落下した本体から“黒い霧”が広がり―
ミゼル:「まずい、これは……この因子、“死んでも”周囲を汚染するタイプ……!」 司令(通信):「因子・第10号体。撃破されたにも関わらず、その残滓が時空構造を汚染し続けている……地球圏そのものに“虚数化”の兆候が―」
アネモネ:「また地球が、やばくなるっての……?」
ミナ:「……もう、どこまで私たちを試すの……?」
シン:「まずい...あいつらに言わねーと....」
プルルル....プルルル....
シンは、スマホを使って、ある人たちに連絡をした。
ガチャ...
スイ:「久しぶり!!シン!!どうしたの?」
スイだった。
シン:「スイ...焦らずに聞くんだ....今、事情があって、因子ってやつを倒してるんだ....けど...倒 したけど....地球が侵食されてて.....」
スイ:「大丈夫!!逃げてってことでしょ?」」
スイは笑った。
シン:「あぁ...そうだ...他のやつらにも逃げろって言ってほしい....ニュースを見とけ....速報みた いなのがあると思うから....」
スイ:「わかった!!シンはどうするの?」
シンは低い声で言う。
シン:「そのことだ.....俺...魔法を取り戻して.....俺が神になる....」
スイ:「言うと思った笑......もしなにかあったら.....私達に言ってね...いつでも..駆けつけるから!!」
シン:「ありがとう....」
ガチャッ
6,囁く声と次の扉
その夜、誰もいない研究棟で―
シンの夢.......
???:《まだ半分よ、シン。あなたが“本当に人間である”うちは、彼らには勝てな い》
シン:《あんたは……誰だ……?》
???:《私は……“あなたが知らない真実”そのもの》
次回―
シンの夢の中で語る人物の正体とは!!
ついに明かされる!!




