第112話『閉じた世界と、赤い月』
1,不穏なる兆し ― 地下に蠢く粒子
場所:旧地球・ユーラシア大陸地下
ミゼル:「……おかしいわ、地下通信網が……すべての中継ノードに異常波形。これは ……“因子粒子”?」
カリナ:「まさか、また因子!?まだ解析中だったはずでしょ……!」
通信・エクリプス本部より:司令
司令(通信):「第9因子が発現。侵食型、精神・電子系統への影響が深刻と推定される。全部隊、最大警戒を」
2,静かなる侵入 ― 因子が仲間の“影”になる
シンたちは地下遺跡へ進入する。だが、周囲に奇妙な“声”が響く。
???:「シン……どうして、私を見捨てたの?」
シン:「……!? この声……スイか?」
すると....シンの目の前に地球が滅びた姿が映る。
レイ:「……シン君、私たちを守ってくれるって、言ったのに……」
アネモネ:「……!? ちょっと!シン!騙されないで!!それ、違う!!」
《イロヴェル》が仲間の記憶や言葉を“再現”し、精神を侵食する。
3,機体乗っ取り
ユラの機体が停止。
ユラ:「ちょっと!?あれ……私の身体……動かない!!?」
ミゼル:「システムが書き換えられてる……これは完全侵食。因子が、機体そのものを“人質”にしてるのよ!」
アネモネ:「マジで最悪なヤツじゃん、こいつ……!」
4,幻と現実の狭間で
イロヴェル:「おマエは、自分のコトを英雄ダト思ってイる……ダが、すべての因子は“おマエ が連レてキタ”」
シン:「……黙れ……オレは……違う……オレは、みんなを……!」
イロヴェル:「違わナい……仲間ヲ喪い、世界ヲ壊し、魔法さえも消しタ。シン、おマエは“災厄”ダ」
シン:「……違う……オレは、みんなのために……なのに…」
幻影に飲まれかけたその時―
5,赤い月、現る ― リリスの影
空が震える。巨大な“赤い月”が現れる。旧地球でかつて観測された“月”とは違う、“血のような月”。
ミゼル:「まさか……リリスの目覚め……?」
司令(通信):「“因子の侵食”と“リリスの覚醒”が重なったか……まずいぞ、これは……!」
6,心を貫く声―アネモネの叫び
アネモネ:「シン!!!あんた、あたしたちの仲間でしょうがぁあ!!!!!」
シン:「……ああ……そうだ。仲間が……いる。オレを……支えてくれてる。だったら―オレは、立ち上がる!!」
7,因子の拒絶、そして共鳴
《第1因子・ニヴル》、完全制御形態に突入。
シンの右目が青く輝く。因子武装、覚醒。
シン:「《第1因子―解放》」
シン、因子に打ち勝ち、《イロヴェル》の核を見抜く。
8,滅びゆく侵食因子
シン:「今度は……“お前”が、俺の力になる番だ!」
ブレードが因子核を切断。ナノ因子が燃え尽きるように消滅。
ユラの機体、正常復帰。
ミゼル:「……なんとか、終わった……けど……リリスの兆しは、止まらない」
アネモネ:「……シン、あんた……マジで“人間”じゃなくなってきたかもね」
シン:「それでも……オレは、“人間”として戦う。最後までな」
ついに..... リリスの“心臓”が鼓動を始める!!
魔法復活の鍵、《アダムの骸》とは何か。
次回―
シンの内に、“封印されし存在”が目を覚まし始める。




