第104話『侵蝕因子・ケルアス』
1,現場急行:第3因子
場所:旧地球・辺境浮遊都市《アル=ミスティア》跡地。
第3因子の存在がエクリプスにより確認される。
司令:「コードネーム《ケルアス》。精神・肉体への“侵蝕能力”を持つ。確認された事象…..機体乗っ取り、意思干渉、反射攻撃―」
アネモネ:「それ、ただの寄生型じゃない。やっかいね……」
司令:「第1〜第3部隊は外郭を包囲。第4部隊は中枢制圧。……やれるか?」
シン:「やるしかない。誰かが止めなきゃ、“全て”が持ってかれる」
カリナ:「……任せて。やるわよ、みんな」
2,因子との接触、《ケルアス》現る
浮遊遺跡の中心―
巨大な天球儀のような建造物から、ケルアスが現れる。
その姿は、歪な人型。
頭部の中央に赤い球状の“目”。身体には発光する光条が浮かび、背から光の帯が放射されている。
ケルアス:「侵蝕開始……対象:魂……適合度、最上位……」
アネモネ:「っ……こっちを見てる」
その瞬間、空間がねじれ、**“光の腕”**が空中から飛び出す。
シン:「来るぞ!!」
応戦する第4部隊―だが、ケルアスは彼らの動きを即座に“模倣”。
カリナ の重火器、ミゼルの刃―すべてをコピーして強化して返してくる。
カリ ナ:「あれ、自分の戦術を使ってきた……!?」
ミゼル:「まるで……“覚えられてる”みたいだ」
アネモネ:「時間が経てば経つほど不利になる……!」
3,シン、侵蝕
戦いの中、ケルアスの光条がシンの胸元に突き刺さる。
アネモネ:「シン!!」
シン:「ぐ……っ、う……!」
瞬間、視界が反転。
―シンの意識は《ケルアス》の精神世界に引き込まれる。
そこで彼は見る。
自分と酷似した“もう一人のシン”―ケルアスが模倣した精神像だ。
偽シン:「誰かのために戦って、何になる。……お前は一人でいいんだ」
シン:「違う……!」
その時―
右腕・左腕から黒い光が走り、**“因子の槍”**が形成される!
《因子武装・スパイン/零号型》発動!
4,現実世界・逆転の一撃
アネモネ:「シン、起きてよ!!」
ケルアスが、意識を失ったシンをそのまま“取り込もう”とした瞬間―
シン:「……俺は……俺だ!!」
バシュゥゥウンッ!!
シンの右腕から、漆黒の槍が展開!
それは、ケルアスの“中心眼”を正確に穿つ!
ケルアス:「侵蝕阻止……思考崩壊……解析不能……!」
爆散するケルアス。
シン:「助けられるなら、何度でも使う……仲間だから」
アネモネ:「……バカ」
5,静かな夜、そして
医療室―
シンの腕には、“因子紋様”が残っていた。
ミゼル:「あれは……完全に適合してる。これから先、どこまで強くなるんだろうな」
カリナ:「それが、良いことなのかどうかは……わからないけど」
そして、司令室。
司令:「第3因子、ケルアス撃破確認。だが……他の因子たちの“反応”が一気に活性化し た。これは……“狩られる”恐怖に、適応を始めた証拠だ」
副官:「次の因子は、“水深型”と推測されています。南洋の浮遊群島、“ミリエル海”が接触点に……」
アネモネ:「海中戦、ね……ふふっ、燃えるじゃない」
新たな戦いが始まろうとしていた―。
次回―
ミリエル海編。




