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罰・教訓

「は?」

「みんな平等に一つずつ増えましたよね。だったら今度はみんな一つずつ減っちゃうかもしれませんよ。不注意もありましたけど大切にしてなかったんだからしょうがないんでしょうね、予備の一つだけ減るとかそんな都合のいい事起きないでしょう」

「待て待て」

「絵本とか昔話とかだとそう言うのありますよね。大金持ちになったりおいしいものいつでもたくさん食べられるようになったら、そういうものを粗末にしてしまい天罰が下るとか言う教訓みたいな話。大事にしていたものが増えたからって――。悪銭身に付かずという言葉もなんかありましたよね」

「何だそれ。そんな訳ない。うちの母さんみたいなこと言うな」

「もともと悪い妄想みたいな現象じゃないですか」

「確かにそれはそうだけど。色んな学説は出てきてるけどどれも肝心な部分は推測になってる。そもそもなぜ一度だけ超再生が起こるのか、そしてそれが一斉に人類に起きたのかも」

「あやふやなまんまですよね。ずっと不安定なんですよ。考えたくはないですけど……、たまに気持ちが軽くなる部分もあります。おさまりが良くなるって感じですかね。命について十分に注意してなかったから、罰が当たった。――例の公平世界仮説みたいに。あれって不幸が起きた人には何らかの落ち度があると考えてしまうとかでしたよね、そういう心理状況っぽいです」

「でも、――そんな考えは間違ってる」

「そのはずなんですけどね……」

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