表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/33

死への恐怖

「そうですね……、大切な命が失われるかもしれないんですから――、そうですよね、当然ですよ」

「僕みたいに弱ってる人間は、そのままどんどん死んでしまうでしょうからね。だからみんな心配しすぎるくらい心配してくれて、イヤだなあうっとうしいなあと思ったり。けどそれでもさびしいとかそばにいて欲しいとか思ったり、子供みたいで恥ずかしいですけど」

「いえ、青沼君は立派ですよ。中学生とは思えないぐらい、とても」

「ありがとうございます先生。あっ、もうそろそろうちの家族がやってくる時間です」

「長引いちゃいましたね」

「弟にはこういう話聞かせたくないんですよ。――僕と同じように心臓の病気があるので」

「ええ、聞いてます。大変ですね」

「あいつは割と平気かもしれないですけど。「いっかいだけならヘーキヘーキ」と前から言ってますし」

「ははっ。頼もしいですね」


 死への恐怖、死から逃れたいと思う気持ち、そう言ったものを告白する人間は珍しくない。病院において実際に接した人の中にも。

 それは死んだ事があるかないか関係なかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ