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小児の死

「そうか」

「あと、まだ推計の段階らしいですけど、小児の死亡率があまり減っていないと。当然なんですけど全世代で死亡率が減ってきているのにその年代だけが」

「んん? なんでだ?」

「えーと、もともと不慮の事故で亡くなる小児は多いが判断力や自己防衛力が未熟な分、例えば風呂場で転倒して溺死して、蘇生しても起き上がれずそのままもう一度死亡したと思われる事例があるように、続けざまに二度命を失ってしまう事が起こりやすい。と」

「危険な場面にいさせたら、『ダブル』だろうと無意味という事か。あれかな、あの俳優の――内田とか言う人の事故と似てるな。あの人も公式な発表では同じ様に助けられない状態で二回亡くなった可能性が高いんだろ? 一回目はセットの崩落で頭を強打して死亡して、蘇生した後も胸部を長時間圧迫されてしまったのが死因だと。そして頭部は脳の組織に治癒した痕があった事が確認されている、と」

「そんな感じでしたね。それとこっちの記事だと特に小さい子供に多いパターンとして注意しなければいけないのが、一度亡くなったにも拘らず子供自身がそれを理解していない、または保護者にそれをうまく伝える事が出来ないという説が主流となってきています」

「なるほど。そもそも死の概念自体がうまく理解できていないのならそれに気づかなくても不思議ではないか」

「結構分かりにくいですからね」

「――そんな風に言っていたな」

「えー、その為もし子供が特定の場所や物に恐怖を感じているようならすでに一度命を失っている可能性も有り得ます。子供が事故にあったのに目立った怪我がない場合もその可能性が疑われます。もちろんあくまでも疑わしいだけですぐにそうだと決めつけるのは早計です。ただ、保護者の方達に気をつけて欲しい事は従来通り子供が危険な場面に遭遇しそうな場合は目を離さない事と、将来自分が命を一つ失ったと理解した時には愛情を持って子供に寄り添って欲しいです」

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