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2/3 静寂に抱かれる部屋

窓際の椅子に腰を下ろし

広がる街の灯りに視線を預けます


その灯りは穏やかなリズムを持ち

まるで夜の静けさを奏でる調べのように

心の中に広がります


足元に触れる絨毯の柔らかさが

身体をそっと支え

地面とのつながりを静かに感じさせます


窓から忍び込む夜風が

わずかに湿り気を帯びて肌を撫で

その冷たさが全身を解放するようです


耳を澄ませば

遠くで響く車の音が微かに届き

都会が眠りにつく瞬間の呼吸を伝えてきます


灯りのひとつひとつが

街の記憶を語るように揺らめき


その光が瞼の裏で

静かに踊るように感じられます



深呼吸を

してみてください



吸い込むたびに

都会の夜の静けさが

胸に満ち


吐き出すたびに

心の奥にあったざわめきが

遠くへ

流れていきます



街のざわめきがさらに遠ざかり


部屋全体が

穏やかな静寂に

包まれていきます




足の先から

ゆっくりと力を

抜いてください


次に

ふくらはぎ

太もも…


身体全体が重く…

柔らかくなっていきます…




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