少女 休む
カラ「…いったいどうすればいいんでしょう。」
そう口にこぼす少女の前には山のように積み重なった服や本…そして言い争っている2人の女性がいた。
数時間前~
カラ「…という訳なんです。」モグモグ
前日追放…いや長期休暇を貰ったカラは宿の女将お手製のグラタンを頬張りながら事の経緯を説明していた。
女将「なるほどねぇ確かによく働いてくれるとは思っていたがそんなことになっていたとは。」
カラ「皆さん大袈裟すぎます、んぐ、私そこまで働いてません。」
女将「せめて全部たべてから喋りな。」
カラ「すいません。」モグモグ
女将「それで休んだのはいいものの何をすればいいのか判らないと…」
カラ「はい、そうなんです。ごちそうさまです。」
女将「はいお粗末様」
はぁとため息をついて悩んでいると外から誰かが走ってくる音が聞こえてくる。その足音は宿の前で止まり扉を勢いよく開ける。
レア「話は聞かせて貰ったわ!」
カラ「おねぇちゃんおはよう」
レア「おはよう今日も可愛いわ~よしよし」
カラの頭をなでながらレアは顔を崩している
カラ「それで今日はどうしたの?」
レア「そうだったわ、今日は一緒に街で買い物をしようと思ってね」
カラ「いいんですか!」
レア「ええもちろん!(むしろ一日中一緒に入れるのはゴホウビだしね♪)じゃぁいきましょうか♪」
そう言ってカラの手を取り宿を出ようとするとまたもや何処からともなく足音が聞こえてくる。
サフィー「待ちなさい!」
レア「!?」
二人の前に立ちはだかるように現れたのはサフィーだった。
カラ「サフィーさんおはようございます。さっき2階から降りてきませんでした?」
サフィー「ずっと前から貴女の部屋の横で寝泊まりしてたのよ。」
カラ「なにそれこわい」
サフィー「それよりも私を差し置いてカラちゃんを独り占めだなんてうらym…じゃなくてずるいわよ!」
レア「私の妹と休日を過ごして何が悪い」
サフィー「私だって実の妹のように可愛がっている子と一緒にいて何が悪いのよ」
お互い睨み合い今にも喧嘩が始まりそうである。
サフィー「今すぐ消してやってもいいのよ?」
レア「その前に消し炭にしてやる」
カラ「ちょっと二人とも…」
「「やってやるわよ!!」」
今まさに力が混じり合いぶつかろうとしていた…だがそれもすぐに終わりを迎える
女将「フン!!」
ズガッ!という鈍い音が響き二人はその場に倒れる
女将「アンタら宿ぶっ壊す気かい?」
カラ「アワワワ…」
女将「この拳をもう一回食らいたくなかったら外でやりな!!」
そう言って二人を宿の外に放り投げる。
カラ「ごめんなさい!」
女将「あんたは悪くないだろう?それよりアイツら見張っといておくれ。」
カラ「判りました!」
少女は二人を追いかけ外へ出るのだった
女将さんは怒らせないようにしようと思うカラであった。






