少女 クビになる(2)
レア「カラ お前を追放する」
カラ「……えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
カラは突然の追放を告げられ困惑している。
サフィー「ちょっとどういうこと!?」
コモ「聞き捨てならないねぇなんでわざわざ追放なんだ」
ジズ「しかもいきなり呼び出してこの子の追放話などとは」
ラルド「まさか説明の一つも無いなんてこたぁねぇよな?」
席に座っていた4人は一斉にレアを問い詰める。カラはそれをオロオロと観ていることしか出来なかった
レア「待てちゃんと理由があるんだ」
カラ「もしかして私に何か不満が!?」
レア「いやそうじゃなく…」
カラ「じゃぁ私お邪魔でしたか!?」
レア「ちょっと聞いt…」
カラ「もしかしてお役に立ててないとか!?もっと頑張るので許してください!!お姉ちゃん捨てないでぇ~!!」
カラはそう言ってレアに抱きつく。
その騒ぎを聞きつけて辺りがザワつき冷たい視線がさしてくる。チームのメンバーからの視線も痛くレアを睨んでいる。
レア「違う逆なの!!!」
その空気に耐えかねたのか大声を張り上げて言う
カラ「グズッ 逆?」
レア「ちゃんと説明するから落ち着いて!!」
そう言ってカラを椅子に座らせる
少しして…
サフィー「落ち着いた?」
カラ「グスッ はい…」
ラルド「それで逆ってどういうことだよ?」
カラの涙でぐしゃぐしゃになった顔を拭きながら尋ねる
レア「カラ私は君が邪魔なわけでも、君が役立ってないと思ってるわけでもない。ましてや嫌うわけがない。ただ君は働き過ぎなんだ。」
コモ「働き過ぎだって?そんなことないと思うが…」
カラ「そうです!働き過ぎだなんて…」
そう言おうとすると他のメンバーは若干呆れているような目を向ける。
サフィー「貴女本気で言ってるの?」
カラ「?」
サフィー「判ってないみたいね…」
ラルド「コモは後で話がある」
レア「君は私達の装備の管理や宿の把握に情報収集に前線でのちょっとしたタンク……後から考えてもやばいと感じてな。」
カラ「いやでも…」
ジズ「それだけじゃぁないんだろう?」
レア「あぁ…この前のダンジョンでのボスエネミーとの戦闘時、君は私を庇って…その…割れているだろう…」
それを聞いて周りに重たい空気が流れる
カラ「いやでもおねぇちゃ…じゃなくてリーダーが無事で良かったですよ。元々私は水晶クラスでしたし」
レア「それでも…だよ。あともうお姉ちゃんでいいから」
サフィー「リーダーずるいわよ」
レア「いいだろう!ずっと我慢してるんだから!」
ラルド「まぁ理由は納得したし賛成はするが…伝え方がドヘタ」
レア「ぐっ…!」
サフィー「せめて休暇って言えばいいでしょうに」
レア「うぐっ」
ジズ「そんな伝え方じゃ嫌われるぞ…」
レアはぷるぷる震えて顔を赤くしている
コモ「やーい会話下手っぴー」
すると爆発したようにレアは本音をぶちまけた
レア「だって仕方ないだろう!この子休暇って言っても働くしかと言って働かせるわけにもいかない!それにこんなに可愛いのに怪我させるのは嫌なのよ~!!」
そう言ってカラに抱きついて顔をうずくめる
カラ「おねぇちゃ…ちょっと落ち着いて?!」
サフィー「出たわねぇこの甘えモード、羨ましいわねぇ私もやろうかしら…」
ジズ「やめておけ。これだとしばらくは離してくれんだろう」
コモ「この妹バカめ…いや可愛いのは判るんだけどね?」
ラルド「おいまだ説教は終わってねぇ」
コモ「い~や~だ~」
カラは目を回しながら助けを求める
カラ「た~す~け~て~!!!」
少女は愛されていた