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隣のあの子

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

男心分かってない奴が、変な妄想いってやがる。

と思って下さい( 'ω')


男性も恋バナすると思うんですけど、空気感よく分かりません( 'ω')

好きな子貶します?

何時も隣に座るあの子は、引っ込み思案。前に隣の席の子の面倒(?)をよく見ていたけれど、其れを周りが冷やかしたせい。今は自分の事に尽力する余り、隣の子に興味を持たなくなった。

成績は得意不得意がはっきりしてる。前にミニテストの答案を交換して採点してみたら、点数の差が顕著だった。なお、自分が苦手で、私が得意なものを採点した際には、密かに慄いていた。

面倒事は嫌いだけど、与えられた仕事はちゃんと前向きに粉そうとする。其れは例え、自分を冷やかす、苦手な子が相手だとしても。

何時も何時も、自分の事でいっぱいいっぱいで、生きる事にいい意味で必死な様は、率直に言えば可愛かった。


クラスの男子の中で、軽い恋バナになった。よくある話、『このクラスで誰が好きか』なんて話。下手こくと周り総出で玩具にされる為、興味無さげに小説の頁を捲る。

そこであの子の話題になった。生きるのに必死で、いっぱいいっぱいなあの子の話。皆が皆口を揃えてこう言うのだ。

――彼奴、地味じゃん?

――パッとしないっつーか。

――彼女にはしたくないっつーか。

――ぶはっ……お前、酷っ。

あの子の事を面白がってはいる。其れこそ玩具にするに丁度いいと。けれども空気感だけがヒリヒリと伝えてくる。『あの子の魅力知ってるのは自分だけ』。下手なプライドが邪魔して言えないだけで、皆が皆それなりに興味を持っているのは明白だった。

だからこそ、良い牽制材料だった。

「分かってないな、お前達。控えめだけど、めっちゃ良い子じゃん? 付き合っても絶対、健気ないい子だと思うけどね」

途端、空気が凍り付く。今まで均衡の取れていた空気に、一石を投じたのだ。そうなるのも当たり前。でもこれで終わる程、僕は性格が良くない。

「まさか――あんな風に貶していて、今さら興味あるとか言わないよね?」

ぐるりと周りを見回して、凍り付いた景色を一通り楽しんだ後、僕は小説を鞄の中に入れた。これ以上言いたいことはない。

「じゃあ、また明日」

その翌日、僕があの子に興味を持っている。という噂は立たなかった。もしも立てたら、貶した話も一緒に広まるから。我ながら良い取引をした。

頭良いなぁこの子ぉ!! と思いながら書いてました。

私にゃ出来ないよ。


男性同士の恋バナって何話すんでしょう。

好きな子いる? は鉄板ネタだと思うんです。

好きな子が話題に出た時に、貶すかなってところが疑問。

あの年頃は尖って当たり前。素直に褒めるの格好悪い。とかってイメージがあるので、あえて貶す方面で舵取りました。


自分だけが魅力を知っている。 って思わせる様な子って、多分誰に対しても優しいと思うんです。

勿論、二人きりの時にも気遣い完璧です。

だから勘違いさせやすい。

で、喜怒哀楽は自分では隠している様に見えて、周りには分かりやすい。

『君は上手く隠している様だけど、自分にはバレバレだから』っていうので。


そんな周りの無自覚な牽制と、思春期特有のとんがった感じを混ぜ合わせたこの空気感。

破る奴は居ないという暗黙の了解をぶち破りました。


『皆貶すけど、自分は好きだよ。(皆好きなの知ってるよ。でも貶したから、今更好きとか言わないよね?)』

という一度目の牽制。

もしその思いをクラス中にバラそうものならば、自分に目が向くことは無いという二度目の牽制。

『彼奴、お前のこと好きらしいよ』

なんて好きな相手に普通は言いません。

言ったとしても

『そうだよね。クラス中の男子達、君のこと貶してたもんね』

と彼なら言います。

性格悪いと思われても、平気で道ずれかますと思います。


おっかねぇ。

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