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第1話(構想中)
日本には数知れぬ数の神様が存在すると言われてきました。
私がお伝えするお話は、そんな神様が現実に存在したとしたら、の世界を書きます。
この世界の神様の力の源は「人間」。人間が信じてくれる力こそが、神様の力そのものになり、信じる人間が多い神様は、強力な力を発揮し、人間にも恩恵を与えることができます。しかし、その一方で、自分のことを信じる人間が一人もいなくなったら、神様は神でなくなり、存在が消えてしまうと言われています。
伊那初雁姫イナノハツカリは人々が火を生活の一部にしていたころはそれなりに信じる人間もいた竈神の一柱ひとり。いまではすっかり信じている人も少なくなり、伊那初雁姫イナノハツカリを信じる人間は、3人を残すのみとなりました。
この物語は、実家に帰省した主人公、健太郎が、その伊那初雁姫イナノハツカリの御社を発見したところから動き出します。